【鬼滅の刃】頑張ったね、杏寿郎。

参拾伍 ページ36

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その後の事はよく覚えていない
ただ、何かが欠けた




落ち着いてきた頃
また頭痛がしてきて倒れそうになる





『っ…ごめんなさい、少し自室に戻りますね』


槇寿郎｢…一人で大丈夫なのか｣


『…はい』





自室の襖を閉めると同時に
また涙が溢れてくる



あれ、おかしいなぁ…
さっき涙が枯れるくらい泣いたのに



『っ…う……ｯ…』





一人で、また
静かに泣いた







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数日後



風邪が無事に治りました
葬式も終わり、今は一段落着いたところです




今日も、仏壇の前に座る




線香を焚き、手を合わせる
母上が亡くなってからはこれも日課に入りました








よし、今日も一日頑張ろう





『ｯ、ゲホッゴホッ…』




咳が出たので、手で押さえる
…なんか、いつもとは違う咳のような気がする



押さえた手を見てみると
血がベッタリとついている



…吐血した




……えっと、こういう場合って
どうすればいいんだっけ



『ゴホッ、ｯ』



どうしていいか分からず
咳き込んでいると、父上が居間に入ってくる



槇寿郎｢おはよ、う…A？！どうした！｣



大丈夫ですよ、吐血しただけなんで



槇寿郎｢い、医者を呼ぼう！｣



あぁ、そうですね、医者に見てもらわなきゃ






焦っている父上に対して
随分と冷静に考えている自分が居た

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