【ブルーロック】こんな事になるなんて聞いてない！！

goal10:ONIごっこ ページ11

部屋の中に入ると、甚八の言っていた通り、機材一式と、家具一式が揃えられていた。ついでに備え付きのキッチンまで。これは自炊しないといけないのか？？でも冷蔵庫ないよ？？

とりあえず、机の上に置いてあったユニフォームに着替えて、(なぜチア風なんだ？)甚八のいるモニタールーム(仮)に向かった。

モニタールーム(仮)に着くと、ちょうどオニごっこがスタートしたところで、チームZでは五十嵐くんがボールを蹴っていた。甚八は私の方に見向きもせず、

「お前はボーッとしてないでとっととスポドリの準備しろ。そのiPadの中にやる事リストが入っているから，それ全部今日中にやっといて。」

『わかったー！』

そう言って私はすぐさまiPadを確認した。やることは

275人分のスポドリ(濃い・薄い・普通)、(常温・冷たい)

選手達の怪我の確認

洗濯物を干す、洗う(全チーム)

だった。オニごっこをやってる間に275×5！？いやいや無理ゲーでしょ！？

『あ、あの…スポドリを作る機械は…？』

「あるけど一個だけ。今回多いのは好みを知る為だから。あ、あと材料と機械はAの部屋の隣にあるぞ。」

あ、ならその数も納得…ってなるか！どうせ振るための機械でしょ！？濃さは自分で確認しないといけないんでしょ！？あとご丁寧にありがとうございます！

心の中で悪態をつきながら、私は自分の部屋の隣にあるドリンクルームに入って、機械にセットしまくって、味見をしまくって冷やしまくった。

なんとか後は冷えるのが待つだけになった時には，私の腕はぷるぷるしていて、なんとか甚八のいるモニタールーム(仮)に戻ったら，外にあるクーラーボックスと、荷台を使っていいから、選手の怪我を見てこいと言われた。

初めにチームZに行き，顔面キックをくらって、さらに足を痛めてしまった五十嵐くんに、保冷剤とテーピングをしてから，國神くんの強烈ミドルキックをくらった世一の、お腹に異常がないか確認した。


うわ、腹筋凄っ…いや下心はない！あと世一もそんなに顔真っ赤にしないで！
私は全員のスポドリ好みを確認してから，部屋を出た。よっし、次は次はチームVだ！

チームVについて、スポドリの好みや怪我の確認等をすると、えっと、名前なんだっけ…？あ、御影玲王だ、が、話しかけてきた。

「なぁ、お前俺の事覚えてる？」

『え、えっと…どこかでお会いしましたっけ？』

本当に覚えていない。いったいどこで出会ったのだろうか。

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