【江戸川乱歩】初恋は僕の助手。【文スト】

第21話 乱歩さんへの感想。 ページ22

江戸川「ただいまー」

『た、只今帰りました』


探偵社に帰ると、私は直ぐに囲まれてしまった。


与謝野「おかえり、二人とも。何処へ行ってきたんだい？」

ナオミ「どうでしたの、感想は？」

『あの、えっと･･･』


どうしよう･･･。
何て返事すれば勘違いされないだろうか･･･。


『楽しかったです。今日一日、乱歩さんと過ごして沢山笑って･･･。絶対に忘れたくない思い出になりました！』

国木田「其れは良かったな、A。で、仕事は終わったのか？」


頭上から聞こえた声に顔を上げると、国木田さんが眉間に皺を寄せて立っていた。

･･･かなり、お怒りのようだ。


『今日は乱歩さんとお出かけしていてですね･･･。え、えっと･･･出来ていないです』

国木田「だろうな。例え乱歩さんが関わっていようと、お前が仕事を終わらせていないのとは別だ」

『･･･許してください！』


そう云うと国木田さんは大きな溜息を吐いた。
･･･ごめんなさい･･･。


太宰「ふふふ、心配しなくても良い。Aちゃん。君の仕事は私が終わらせておいたよ」

『ほ、本当ですか！？』


でも、一体何でそんな事･･･。
普段全く仕事をしない太宰さんがわざわざ･･･？


太宰「頑張ってね、乱歩さんとの事」

『･･･どういう事です？』

太宰「･･･あらら」


太宰さんは呆れたような笑顔になり、その後ろでは国木田さんがまたまた大きな溜息を吐いていた。

え、何で？


国木田「･･･お前はどこまで鈍感なんだ」

『酷い。国木田さんには云われたくないです･･･！』

第22話 乱歩さんと新婚。→←第20話 乱歩さんと帰り道。

ラッキーアイテム

兄妹のバームクーヘン

ラッキー探偵社員

中島敦

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す