【HQ】みつご。 (ページ6)

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#女の子の日ページ6

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ある日の朝。

ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

侑「…んん」

『……』

治「…ｽﾋﾟｰ」

みつごの寝室にアラームが鳴り響く。
今日は朝練がないため現在の時刻は7：00。

ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

侑「…」

鳴り止まないアラームを止めるのはいつも侑。
今日も1番に起きスマホのアラームを止めてくれたのだった。
そしてゆっくり起き上がるとしばらくボーッとした後に兄妹を起こす。

侑「…サム、A、朝やで」

ゆさゆさと揺するも起きないのは承知。
けれどこの日はなんだかAが毛布にくるまって丸まっていた。そして珍しく布団から顔を出すと侑の顔を見た。

侑「…珍しいやん。どしたん？」

まだ寝ぼけまなこの侑が頭を撫でれば珍しくAが擦り寄ってきたのだった。
不思議に思った侑だが頭を撫で続ける。
すると度々ぎゅっと縮こまるのだ。
そんな2人の様子を見たのか、治も寝ぼけながら起き出した。

治「…ツム？A？…どしたん？」

寝ぼけながらもゆっくり起き上がる。

侑「なんかAの様子がなぁ…」

侑の言葉を聞き治もAに近寄る。そしてしばらくした後納得したように言った。

治「…A、女の子の日か？お腹痛いんやろ」

治はそう言うとAの腰を撫で始めた。
Aは辛そうな顔でこくんと頷いた。

侑「あー。もうそんな日か。気づいてやれんで悪かったなぁ」

侑もそういうなりもう一度頭を撫でる。

治「…学校行けるか？」

治がそう聞くと頷くA。

侑「無理したらあかんで？」

侑の言葉に頷いたのを見届けてからみつごは支度を始めた。

治「A、これ薬」

侑「部活は無理しんでええでな？」

『うん。ありがと』

いつもより静かなAに心配しつつ、みつごは家を出たのだった。

そしてなんとか部活も乗り切った夜8:00。
もう皆が自由に帰り出した時…

ﾄﾝｯ

侑「おわｯ!?…て、Aか!!びっくりしたやろ!!」

Aが自分から侑に抱きついたのだった。

『…つむ』

そして弱々しく聞こえる声。それに我慢していたのだと察した侑。

侑「よう頑張ったな。帰るか」

そう言って優しくAの背中を叩いた。
その後着替えた治も合流して侑がAをおぶって帰路に着いたのだった。

おまけ

『…2人ともありがとぉ』

家に帰って珍しく抱きついて甘えてくるAに2人が内心喜んでたのはまた別のお話。

侑.治「「((…ほんま俺らの妹可愛ええなぁ))」」

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