MACUSA。 ページ15
××
ほとんど引きずられるようにして2人はティナに連れていかれる。
ニュート「あの、すまないんだけど。僕ら用事があって」
ティナ「あら、そう。そっちはまたにして」
『……』
ニュートがなんとか脱出を試みるもニュートの用事はティナに一蹴されてしまう。
未だにAは訳が分からず頭にハテナを浮かべている。
ティナ「そもそも何しにニューヨークへ?」
ティナの質問にAの脳内ではニュートのトランクにいる美しい鳥が連想された。しかしそんなことは言えるはずもなく。
ニュート「バースデープレゼントを買いに」
という何とも頭を抱えたいようなセリフをニュートは言った。
『……』
さすがにAがニュートを見つめる。
ニュートは
ニュート「(…そんな顔しないでよ)」
とでも言いたそうである。
ティナ「ロンドンでは買えないわけ?」
ニュート「いいや。アパルーサ・パフスケインのブリーダーはここニューヨークにしかないんだ。だから…」
しかしニュートがそう言っている間にどうやら目的地に到着したようだ。目の前にはとても高いビルがそびえ立っている。
そこの入口らしき場所でとまると、ティナは警備員に言った。
ティナ「第3条のAよ」
その瞬間警備員が扉を開いた。
そしてティナがニュートとAを中へ押し込める。
そこは大勢の人が忙しなく動き回っていた。
そして今度は引っ張られることなく2人はティナについて行く。
ニュートとAは物珍しそうに議会の中を見回す。
ティナ「あのね、言っとくけどニューヨークで魔法動物の飼育は禁止なの。そのブリーダーは1年前に廃業させたわ」
しかしその言葉にAは初めて真っ直ぐとティナを見つめた。
『…何故魔法動物の飼育は禁止されているの?』
凛とした鈴のような声が響き、ティナは驚きながらもAを見た。彼女の透き通るような緑色の目が自分を見つめていた。
今、自分が彼女を連行しているという立場を忘れてティナは一瞬ドキリとした。それは緊張のような彼女の美しさに見蕩れるような不思議な感覚だった。
しかし一瞬の後ティナはハッすると彼女から目を逸らして口早に告げた。
ティナ「もちろん魔法動物の飼育が危険だからよ」
『……』
ニュート「…A」
そしたまたティナは足早に歩き出したのだった。
ティナの言葉に眉を少し寄せて悲しそうに下を向いたAの表情を見ることはなく。
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はち.(プロフ) - たこ焼きさん» お返事が大変遅くなってしまい申し訳ないです🙇♀️💦中々時間が取れず、とても久しぶりの更新となってしまいました💦今でも読んでくださっているとは思いませんが、とても暖かいコメント本当にありがとうございました😊 (2022年9月25日 17時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 早く続編が見たくてたまりません!更新待ってます! (2022年5月31日 7時) (レス) @page14 id: 5358c3cd3a (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - ひなさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ないです…🙇♀️最近忙しくて時間がなかったのですが最近新作を見に行けてまた書きたいなぁ…と思っているので近々更新させていただきます☺️ (2022年5月7日 16時) (レス) id: 1f9d07034e (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 更新しますか? (2022年4月3日 14時) (レス) @page13 id: e08b075bc8 (このIDを非表示/違反報告)
はち.(プロフ) - 巴さん» 2回もコメントして頂き、本当にありがとうございます(^^)嬉しさでいっぱいです!また更新した際には読んでいただけたら嬉しいです! (2022年3月21日 1時) (レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち. | 作成日時:2021年1月16日 19時