《雪色の旋律》SnowManと私のスクールアイドル日誌 (ページ21)

今日:7 hit、昨日:11 hit、合計:155,216 hit

▼ ページ21

深「どうすんの。これ。」

佐「いやさ、宣誓したけどさ。
今年中ってね、今もう5月、今度の中間終わったらすぐ6月なんだよね。」

深「半年しかないのか…。」

貴「え…もしかして私すんごいこと言っちゃった？」

佐「もしかしなくとも、すんごいこと言っちゃった。」

なんか佐久間くんと私、いつもと立場が逆転しているような気がする…。

貴「だって…いつも頑張ってる2人を見てきて、
今日だってめっちゃかっこよかったのにあんな言葉を投げられて、黙ってなんて居られなかったんだよ…。ごめんなさい。」

深「でもさ、すっげぇスッキリした。笑」

佐「実は俺も。笑」

2人は顔を見合わせてイタズラに笑う。

佐「ありがとうA。凄く嬉しかった。」

佐久間くんはそう言って優しく笑い、私の頭を撫でる。
男の子に頭を撫でられるのなんて、初めてでどうしていいか分からない中、硬直していると

深「俺、バスケ部やめてくる。」

予想にもしなかった言葉が深澤くんの口から出た。

貴「え！？」

深「俺、スクールアイドル部に専念することにしたから。」

伊澄曰く、深澤くんは1年生なのに体育科を抑えてレギュラー候補として名高い選手であり、スキルも体力もピカイチだなんて言われている将来有望の人材であるはずなのに。

そんな深澤くんから意外すぎる言葉が出るもんだから、私の脳はシャットダウン寸前になる。

佐「バスケは本当にいいの…？
ふっか、バスケ好きだったんじゃないの？」

深「出来るからやってただけ。
俺がやりたいのはスクールアイドル。
もう中途半端に生きるのはやめる。」

そう言って彼は何かが吹っ切れたように笑うもんだから、あぁ、この人のことも応援したいな、なんて単純な私はそう思ってしまった。