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阿「分かりました。」
貴「え…」
後ろを振り向くと、ドアのところに立っていたのは阿部くんで。
佐「なんでここに…。」
阿「水瀬先生がどうしても、とおっしゃるので申請を承諾しましたが、この有様ですか。」
佐「かっちーん、まだ始まったばかりだし。」
阿部くん…なんでこうもスクールアイドル部に突っかかってくるんだろう。
深「アレが噂の生徒会長か…。」
彼は相変わらずの凛とした佇まいで、こちらに向かって歩いてくる。
阿「部員は3人、観客はゼロ。
これじゃ部活動創設は無理そうですね。」
貴「なんで…そんなこと言うんですか…
まだ何も分からないじゃないですか！」
佐「A！？」
阿「水瀬さん…？」
なんかもうすっごくムカついてきた。
まだ始まったばかりじゃん！
佐久間くんも深澤くんもめっちゃ頑張ってんだよ！
私だって慣れない中でアイドルソング作ったり、裁縫苦手なのに衣装作ったりしたの！
それをこんな言葉たちで片付けられて黙ってられるか！
貴「約束しましょう。
宣誓通り、今年中に私たちは絶対にここを満員にします。
出来なかったらスクールアイドル部は廃部で構いません。」
佐「ちょ…A…。」
深「あっちゃ〜…。」
貴「実現出来たら、今までの言葉全部撤回して佐久間くんと深澤くんに謝ってください。
スクールアイドルは凄いんだって、絶対言わせてみせますから。」
阿「良いでしょう。では俺はこれで。」
売り言葉に買い言葉だった気がするけど、そんなのもう気にしていられない。
頑張る人を否定するなんて、そんなの1番やっちゃいけないことだよ。
みんながそれぞれ輝ける場を作っていくのが学校で、それをサポートするのが生徒会じゃないの？
絶対諦めない。
絶対叶えてみせる。
見てろー！阿部亮平！
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作者名：雪色ぺんぎん | 作成日時：2021年8月22日 0時
