七十二話 ページ25
花開院の人に断られてしまう。それだけあの男が尊敬されているということなのだろう...。
『...そうですか』
諦めてそう答える。
「とりあえず、27代目の元へ来ていただいてもよろしいですか？」
『はい』
ドオオーンッ！！ ゴゴッ ゴ
向かおうと思ったが、その前に本家の建物がとてつもない音と共に揺れた。
バラッ バラッ
「A様！」
上から木が降ってくる。
パキッ パキッ
『大丈夫ですよ』
周りの木を変形させて身を守る。花開院の人もだ。
「ありがとうございます...これは...」
『私の持つ力です。とにかく、外に行きましょうか』
一緒に風に乗せて外に出る。
ザッシュアアア
外に出ると青田坊としょうけらが戦っている。近くには秋房くんが倒れている。致命傷は受けていないようで安心だ。
少し離れた所に花開院の人を降ろし、倒れている方々の前に出る。
『しょうけらは青田坊に任せましょう。私は雑魚の相手をしましょうか』
「なんだと！馬鹿にするな！」
「お前みたいな女に負けるわけがないだろ」
しょうけらの部下達は私の挑発にのり突っ込んでくる。
『雷の神よ、私に力を貸し与えよ:雷槍:』
雷の矢が空から降る。周りにいる妖怪達が次々と倒れてくれる。一掃するのに便利な力だ。
カッ
青田坊達のいる方から眩しい光が放たれる。
しょうけらの力だろう。目眩しだ。
ドンッ
「これは罪人を刺す針だ」
青田坊の身体にしょうけらの剣が刺さる。
『青田坊くん！』
「大丈夫です！Aさん、こっちは任せてくだせえ！」
治癒しに行こうとするが止められる。
しょうけらは人型から本来の妖怪の姿になっていく。
神に与えられた体と本人はいうが、その見た目はおぞましい。
「しょうけら様！！建物の中にこいつらが！！」
しょうけらの部下が建物の中から出てきた。
そして、そいつらはカナちゃんと沙織ちゃん、夏実ちゃんを抱いている。
『な！その子達は関係ないはずです！』
ただ、私のいる場所からしょうけらのところまでは距離がある。
まだ残っているしょうけらの部下を倒さなくてはいけない。
敵を倒しながらしょうけら達の声を聞く。
「"破軍を使った少女"はどこにいる？」
しょうけらはゆらちゃんを探している。
バッ
目を向けるとカナちゃん達を庇うように27代目の当主が立っている。
ダメ！思い出した！原作で当主は斬られるのだ。
治癒で助けるべきか。いや、怪我自体を防ぎたい。
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氷華 - 面白いですね。これからも頑張てください (2017年8月10日 18時) (
レス) id: 73df93152f (このIDを非表示/違反報告)
美知香(プロフ) - カイさん» 返信、更新遅くなりごめんなさい！続きを待ってくださりありがとうございます！これからも頑張って更新していきますのでよろしくお願いします♪ (2017年2月24日 19時) (レス) id: 2e2698e6aa (このIDを非表示/違反報告)
美知香(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» 返信、更新、どちらも遅くなり申し訳ないです！これからも全力で続きを書いていきます笑読んでくださりありがとうございます！！ (2017年2月24日 19時) (レス) id: 2e2698e6aa (このIDを非表示/違反報告)
カイ(プロフ) - 続きを楽しみにしています頑張ってください (2017年2月23日 19時) (レス) id: 1c2a0dc7d8 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 続き書かないんですか？めちゃくちゃ気になります続きが！ (2017年2月22日 20時) (レス) id: e2b785547e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか x他1人 | 作成日時：2017年1月9日 15時
