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ピピーっ、となる笛の音
駆け抜ける声とグラウンドを走る音。
ギャラリーの女の子たちの黄色い声援。
久々の感覚を、
部員の給水ボトルを洗いながら思い出して。
「あっ、ナイスパス」
ここの洗い場、
紫耀たちの姿を眺めるには絶好の位置。
あれ、そういえばいつのまに紫耀と廉って
"廉"、"紫耀"ってお互いを呼び合い始めたんだろ…(笑)
それにしてもあのふたり、凄く息が合ってる。
２人とも汗を垂らして走り回って疲れているはずなのに
表情がとても晴れやか。
心の底から、サッカーが大好きなんだなって思う
.
「休憩ー！」
美華さんの声がグラウンドに響く
それを合図に、ダーっと走ってきて給水し始める部員達
あれ？紫耀と廉いない……
『紫耀たち、あっちでパスしてる』
「え？」
『今、どこだろって顔してたから』
「あはは、さすがだね勇太くん」
『まぁね〜 （人１）ちゃんのことに限るけどね』
「なっ、もう、またそうやって〜…」
『冗談じゃないよ？』
「……え？」
そんな真剣な顔を向けられたら、目が背けられない。
『なーんてね！これ、またスポドリ入れておいてもらえる？』
「…… へ？あ、うん、了解…です」
『ありがと！』
そう言って
"紫耀たちー！"と言いながら走っていく勇太くん。
勇太くんって、あんな表情するんだ…
やっぱり皆、大人になってる
中学の時よりも身長が伸びて声も低くなってて
私も少しは大人になれてるのかな………
.
徐々に日も暮れてきて、今日の部活は終了。
さっきから目の前で繰り広げられているのは
紫耀と岩橋くん、廉と勇太くんのペアでの言い合い
『俺はケンタッキーがええの！』
『俺も紫耀に賛成』
『俺はマック、廉もだろ？』
『当たり前や、マクドやわ』
なんて、くだらない事で論争を…
なんて言えないし、でも正直今日は早く帰りたい。
だってもうテスト週間で寝不足なのに加えて
炎天下でマネージャーとはいえ活動してたんだよ…
まあ彼等は同じ条件の下でプレーヤーとして走り回っていたわけだけど。
『（人１）ちゃんはどっち派？』
「えっ…」
『それええな！（人１）に聞けば良かったんや』
「いや、私は……」
『マックだよね？』
そんな、うるうるした目で見つめないで…！
益々帰りたいだなんて言い出せない状況。
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れい(プロフ) - 何度も読み返すほど大好きな作品です！！更新待ってます、、、！！ (2022年5月30日 18時) (
レス) id: bbf3e49cee (このIDを非表示/違反報告)
miiika(プロフ) - めちゃめちゃ好きです。。久しぶりに読み返しました。密かに更新まってます。。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: bda362bf51 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - めぐさん» この作品好きすぎて何度も読んでます！！！！ずっと更新されるの待ってます(；；) (2018年12月9日 21時) (レス) id: 91e5585f91 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きな小説なんですが、もう更新されませんか？（ ; ; ） (2018年5月19日 23時) (レス) id: ad1d0b09df (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新まってます( ；∀；) (2017年10月20日 0時) (レス) id: cc2f6a9c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るりか | 作成日時：2016年12月11日 2時
