検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:182,076 hit

*126* ページ28

紫耀に腕枕をしてもらいながら
会話をする、この時間が好き。


紫耀との痛みや快楽、熱を感じるよりも
身体を何度も重ねるよりも、
1番好き。







『なぁ、今年の花火ん時は何する?』

「毎年色々やってたからもうレパートリーないよね」

『流しそうめん!』

「へ?」

『流しそうめん、
むかーし(人1)ん家でやったけどさ
2人ではやったことないやん。』

「確かに!
流しそうめん、なんか夏っぽくていいね」

『どうせなら本物っぽくやりたいし
今週末にジンでも誘って竹切ってくるわ』

「勇太くん?2人とも週末は補習ないの?」

『あー、あったかもわからん』

「ダメじゃん…
あ!でも今週末はみんなダメだよ!
土曜日から合宿だよ?」

『あー!そうやん!まだ何も準備してへん』

「ふふっ、私も」

『合宿で暫く(人1)お預けになるん嫌やわ』

「5日間だけだよ」

『それがでかいの!
5日間も家から離れるのとか平気なん?』

「え〜全然平気
だって週に半分弱は紫耀の家にいるくらいだよ?
それに合宿はお兄ちゃんも一緒だし。」

『そっか、そうゆうもんなんかな』

「うん。そうゆうもんだよ」





多分、いや確実に、
一般的に観ればこれは全く普通じゃない

全然、そうゆうもんじゃない。


でも、私は違う
認めたくはないけれど
紫耀とはやっぱり家族のような絆もある。



昔からずっと一緒で
怒る時も拗ねる時も、微笑む時も

いつだって紫耀の隣には私がいて
私の隣には紫耀がいた。

そうやって、
私達はまるで双子の兄妹のように育ってきた。




だから普段お友達と遊んだ後に
帰るのが遅くなると小言がうるさいお母さんでも
紫耀と一緒だと言えば何も言わない。
むしろ、安心ね。そう言う。







「ここも私の別荘みたいなものだし」

『別荘?!』

「第2の家、みたいな?」

『ふっ、嬉しいこと言うやん』






そうやって、くしゃっと笑うその笑顔を
いつまでも隣で見守っていたい。






「寂しくなったら我慢せずに呼ぶんだぞ〜?」

『うるさい。子供扱いせんといて』

「はーい」

『でも、呼ぶかも』

「ふふっ、いいよ」

『現にもう、呼びすぎなくらい呼んでるけど』

「いいよ、もっと呼んでくれて」

『ふっ、』

「ふふっ」




温かい。
胸の奥ががきゅーとなって少し苦しくて
でもその何倍も、温かくなる。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←*125*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (252 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1200人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れい(プロフ) - 何度も読み返すほど大好きな作品です!!更新待ってます、、、!! (2022年5月30日 18時) (レス) id: bbf3e49cee (このIDを非表示/違反報告)
miiika(プロフ) - めちゃめちゃ好きです。。久しぶりに読み返しました。密かに更新まってます。。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: bda362bf51 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - めぐさん» この作品好きすぎて何度も読んでます!!!!ずっと更新されるの待ってます(;;) (2018年12月9日 21時) (レス) id: 91e5585f91 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きな小説なんですが、もう更新されませんか?( ; ; ) (2018年5月19日 23時) (レス) id: ad1d0b09df (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新まってます( ;∀;) (2017年10月20日 0時) (レス) id: cc2f6a9c78 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るりか | 作成日時:2016年12月11日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。