＊１２０＊ ページ22
『はい、これ』
「ありがとう」
『これ飲み終わったら
ベッドで もう１回寝な？』
「ごめんね」
『ええよ、そんなん』
「お風呂も借りていい？」
『熱中症の後は出来れば入らん方がええらしいけど』
そう言って、ケータイの画面を見せてくる
さっきからケータイ見てるなぁ、
って思ってたら調べてくれてたんだ
『まぁでも、サッパリしたいよな』
「うん…
やっぱなんか嫌だから借りてもいい？」
『ええよ〜
下着とか持ってくから行っといで』
「……下着は自分でやるよ、」
『今更何言うてんの
いつも（人１）が帰ったあとの洗濯後に畳んでんの俺やで』
「それとこれは別というか…」
『ええから早よ行き〜』
……何だか微妙
私に心を開いてくれている、のか
女として意識してない、のか。
モヤモヤした気持ちのまま
邪念を振り払うかの様に勢いよくシャワーを出した
.
「……あれ、」
パジャマを持ってきてくれたものの
何故か紫耀のもの。
前にもこんなこと、あったな…
それでも流石に何も纏わずリビングまでは行けないから与えられたものを着る
「紫耀」
『あ、出た？』
「パジャマ、」
『（人１）こっちおいで。髪乾かしたる』
「え、あ…うん」
.
『ふっ、サラサラ』
満足気な声で
紫耀は私の髪を梳きながらそう言った
「ありがとう」
『んー…』
紫耀が甘えたい時にやる、癖。
私の首元に顔をうずめて
紫耀の頬を私の頬にくっつけてくる
『んー…同じ匂いする。』
そう言うと、私の肩を持って
紫耀と向かい合わせにさせる。
「……、」
そっと、触れ合う唇。
久しぶりの紫耀との２回目キスも
やっぱり甘くて甘くて
それでいて、どこか儚い。
.
『よいしょっ、』
「わ、」
抱き抱えられる体
……紫耀のこの表情、
もしかしてこの続きもするつもりかな
今日は少し、体力的にしんどい。
『大丈夫、運ぶだけやから』
そう言って、ベッドに私をおろした。
『じゃあ、何かあったら呼んで』
行っちゃうの？
やだ。そばにいて。
「……行かないで」
『え？』
「お願い。一緒に、寝よ」
『それって誘ってんの？』
「違うもん」
だって
寂しさを紛らわすには人肌に触れるのが１番でしょ？
紫耀も私も
会っていない間、どこか寂しかった
そんな寂しさを埋めたくて
部屋から出ようとしていた紫耀に向かって
両腕を伸ばした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れい(プロフ) - 何度も読み返すほど大好きな作品です！！更新待ってます、、、！！ (2022年5月30日 18時) (
レス) id: bbf3e49cee (このIDを非表示/違反報告)
miiika(プロフ) - めちゃめちゃ好きです。。久しぶりに読み返しました。密かに更新まってます。。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: bda362bf51 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - めぐさん» この作品好きすぎて何度も読んでます！！！！ずっと更新されるの待ってます(；；) (2018年12月9日 21時) (レス) id: 91e5585f91 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きな小説なんですが、もう更新されませんか？（ ; ; ） (2018年5月19日 23時) (レス) id: ad1d0b09df (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新まってます( ；∀；) (2017年10月20日 0時) (レス) id: cc2f6a9c78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るりか | 作成日時：2016年12月11日 2時
