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フワッと一瞬だけ触れた唇
廉とはこういうキスが多いな、なんて
冷静に考えていると同時に鳴るチャイム
『やべ！次なんだったっけ』
「数学だよ」
今更キス１つで動揺することもない
唇が触れた後でも何も気にせず会話をする、
そんな距離感がどこか愛おしくて温まる。
『宿題は？！』
「あったよ、プリント…ほらこれ」
『うわぁまじかぁ！』
廉の叫び声と共に
ガラガラ、ドアの開く音がして先生が入ってくる
『はい起立ー！
おい永瀬、もう授業始まってんだから静かに』
『え、ちょ待ってや先生』
『うるさいな、おい中島どうなってんだ』
そ、そこ、私に振る？
「わかりません」
『そうか。とりあえず永瀬、着席』
はぁ、とため息を付きながら座る廉くん
正直なところ頭の良い廉くんが
１度宿題を忘れた所でとやかく言われることは無い
それでも忘れたくない、という廉くんの真面目さが
紫耀とは違う胸の高鳴りを促進させる。
『………さーせんした』
『明日は忘れんなよー』
案の定、授業後かるく注意されて終わってて
そんなに落ち込んでもいなかったから一安心。
『あと１時間で授業終わりやー！』
「今日も疲れた…」
『まだまだこれからやで、（人１）！
俺らの青春がグラウンドで待っとる！』
「ふふっ、意味わかんない」
.
.
青春は、戻らないらしい。
当時の私にそれを伝えてあげていれば
なにか、何か１つでも後悔は減ったのかな。
.
始まりと終わりは、
目前に迫っていた。
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れい(プロフ) - 何度も読み返すほど大好きな作品です！！更新待ってます、、、！！ (2022年5月30日 18時) (
レス) id: bbf3e49cee (このIDを非表示/違反報告)
miiika(プロフ) - めちゃめちゃ好きです。。久しぶりに読み返しました。密かに更新まってます。。 (2020年5月31日 21時) (レス) id: bda362bf51 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - めぐさん» この作品好きすぎて何度も読んでます！！！！ずっと更新されるの待ってます(；；) (2018年12月9日 21時) (レス) id: 91e5585f91 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きな小説なんですが、もう更新されませんか？（ ; ; ） (2018年5月19日 23時) (レス) id: ad1d0b09df (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新まってます( ；∀；) (2017年10月20日 0時) (レス) id: cc2f6a9c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るりか | 作成日時：2016年12月11日 2時
