頼って?izw&ymmt ページ1
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今日は僕の26回目の誕生日。
今までは家族や友達にお祝いしてもらってたけど、今年は大好きな人と過ごす特別な日。
伊沢さんは、僕の家にケーキを持ってきてくれた。
i「山本、誕生日おめでとう。大好きだよ」
と言って、僕をそっと抱きしめてくれる伊沢さん。
伊沢さんの胸の中が1番落ち着いて、思わず伊沢さんの背中に手を回す。
今日も彼は金木犀の香りがする。これは、僕が伊沢さんの誕生日にプレゼントした香水の香り。
いつもつけてくれてて嬉しい。
y「ありがとう。僕も伊沢さんの事大好き」
いつも言ってるはずの言葉だけど、今日は何だか照れてしまう。
そっと離れると、彼は僕をじーっと見つめてくる。
y「、、何?照れる」
そう言うと、彼はハハッと柔らかい笑顔で笑う。
i「山本ももう26かぁ」
それはまるで僕のお母さんみたいなセリフ。
y「どうしたの?年取ったっていいたいの?」
i「違うって」
伊沢さんは僕の方に手を回して肩に寄りかかってきた。
i「出会ってからだいぶ経って、山本はどんどん大人になるなーって」
え、なに急に、と僕は驚いて伊沢さんの方を見る。
y「そんなに変わらないでしょ?」
僕は童顔ってよく言われるから、自分が大人になっていってるのが想像ができない。
i「でもね、山本は歳を重ねる度に甘えるのが下手になってる」
彼も僕を見つめる。その顔はまるで天使のような、、
i「頼れないかもしれないけど、もうちょっと頼って欲しいかな」
はっとした。伊沢さんは毎日忙しくて、僕は迷惑をかけまいと自然と彼から離れていた。
本当は彼のそばにいたいし、触れていたい。
遠慮して伊沢さんから避けていた自分がいた。
もっとしっかりしないと。
すると彼は笑みを浮かべる。
i「どうせまたしっかりしないと、とか考えてたでしょ?」
そう言われて驚いた。この人にはなにも隠せない。
一緒にいたい。
i「まあ、そういうとこも好きなんだけどね」
気づけば彼の顔がすぐ近くにあって、僕は思わず目を閉じた。
このまま溶けちゃいそうな甘いキスに僕は
こんなに幸せでいいのかな、と感じる。
何度も向きを変えて唇を重ねる。
y「んん、、///はぁっ」
唇が離れると、彼は僕を見つめる。
i「すっげー幸せそうな顔してる」
僕は恥ずかしくなって、顔を引き締める。
y「幸せ。しょうがないから頼ってあげる」
恥ずかしくて彼の顔が見れなくなってしまった。
i「、、ありがとう。改めてお誕生日おめでとう」
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作者名:ゆい | 作成日時:2022年3月21日 23時