配信開始、5分前。【赤】

配信開始、三十八分前 ページ40

Aside

いや〜昨日は楽しかったな〜


莉犬君とのデート！


いっぱい買ってもらっちゃって悪かったけど…


昨日のことを振り返りながら昨日買ってもらった人形を飾っていると…


ピーンポーン


さて、今日の訪問者は誰でしょう！((


モニターを覗くと…


なんとるぅと君でした！


莉犬君になんか用があるのかな…


『はーいるぅと君ね！入っていいよ！』


る「お、お邪魔します…」


るぅと君が少し緊張したような様子で入ってきた


『あ、座って座って。莉犬君に用があるの？』


る「いいえ！莉犬ではなくて…Aちゃんに用があってきたんですけど…」


『わ、私？！びっくりしちゃった…どんなご用？』


る「じ、実は…僕の家に、音楽の海外留学の勧めの紙が届いたんです…」


『え、えぇ？！』


思わず大きな声を出してしまった


そのせいで、寝ていた莉犬君を起こしてしまった


莉「ん？どうしたのそんな大きな声出して…って、るぅと君？！なんでいるの？！」


る「お邪魔させてもらってます。Aちゃんに話があって…あ、莉犬も一応聞いてて欲しいな」


莉「うん、いいよ。で、何の話？」


『あのね、るぅと君の家に、音楽の海外留学の勧めの紙が届いたんだって』


莉「え？！るぅと君海外行っちゃうの？！」


る「いや、僕は正直行く気はないです。すとぷりの活動があるので…」


『じゃあ何で私に話が？』


る「あの…Aちゃん、行ってみませんか？」


莉「行くって…まさか…」


莉・あ「『海外？！』」


る「そうです…」


『な、何で私が…？』


る「実は、記憶は無いかもしれませんが、Aちゃんは小さい頃、音楽教室に通っていたんです。すっごく音楽が好きだったので、今でも好きかなと思って…あと、今後のたるとさんとしての活動の幅も広がるのではないかと…オリジナル曲を作曲したり…」


『たしかに広がるし、やってみたい…けど…り、莉犬君とは離れ離れなの…？』


る「そうなっちゃいますよね…配信もできるかどうか…でも、Aちゃんが行く価値は絶対にあると思うんです！」


莉「離れ離れ…配信もできない…そんなの…」


『…わかった、考えておくね。いつまでとかある？』


る「いや、特には…ゆっくり考えてください。では、帰りますね」


『うん。ありがとう』


るぅと君は、玄関で一礼して、家を出た

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