配信開始、5分前。【赤】

配信開始、十分前 ページ11

莉犬side

え、俺ってさりげなくデートの約束しちゃった？！


ど、どんな風にすればいいのかな…ていうかどこ行こうかも決めてないじゃん！


たるとちゃんがどこ行きたいか聞かないと…あと空いてる日とかも…


ぷるるる…


『はい、もしもし？』


莉「あ、もしもし〜たるとちゃん？」


『そうだけど、何かあった？』


莉「あのさ、遊びに行こうって話したでしょ？で、たるとちゃんはどこに行きたい？」


『うーんと…水族館とか？最近行ってないからな…』


莉「水族館ね！わかった。日にちは？いつがいい？」


『来週の火曜日は？平日の方が空いてそうだし、土日はすとぷりの生放送とかあるでしょ？』


莉「来週の火曜日ね！どこ行くかとかは俺が考えておくから。楽しみにしてて！」


『うん、楽しみにしてる！じゃあね〜』


通話を切った


水族館か〜俺も行くの久しぶりだな〜


水族館で一日過ごすのも飽きちゃいそうだな…あ、夜はレストランとか行ってみちゃう？


夜景が綺麗な所。普段は絶対行かないけど今回は特別。


いいんじゃないかな？でもどんな風に接したらいいのかな…？だってデートだよ？！


デートの経験なんてないし…ここは恋愛マスターのあの人に聞いてみますか！


ぷるるるる…


？「もしもし、何？」


莉「ちょっと相談のってほしいんだけど…“さとみ君”」


そう、俺の頼れる友達、さとみ君！恋愛に関してはこの人に聞けば一発でしょ！


さ「で、相談って何？」


莉「今度さ…ある女の子とデートに行くんだよね…で、その女の子にどう接したらいいかわかんなくて…」


さ「へぇ…莉犬がデートねぇ…それって莉犬の好きな女なの？それとも彼女？」


莉「か、彼女じゃないよっ！す、好きな人ではあるけど…」


さとみ君ストレートすぎない？聞くことが


さ「なるほどねぇ、じゃあ告っちゃえば？」


いきなりの爆弾発言？！


莉「そんな！急すぎない？！話して3日しか経ってないんだよ！好きになったのはずっとまえだけど…」


さ「そんな前から好きでずっと片想いしてたんならいいんじゃないか？別に会ったばっかとか、そんなの関係ないし、好きになったことには変わりはない。好きの気持ちを伝えることは悪いことじゃないし、気持ちを伝えるのにはいいきかいなんじゃないの？まぁ決めるのは莉犬だよ」


莉「…わかった。俺考えてみる。ありがとう」


さ「いーえ。結果教えろよ？じゃあな」


頼りになる友達をもったなぁ…

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