まほやく！(妄想編)

ブラッドリー＋東の国 ページ48

ブラッドリー｢俺様に愛されたかったらもっと俺様好みに愛を捧げろ。そんなんじゃ足りねぇ｣
ソファーに座りながら賢者の包丁を一瞬見たあと嘲笑う。悔しかった賢者はブラッドリーに包丁を振りかぶるが全く逃げない。ブラッドリーの頬の横を包丁で突き刺す。ブラッドリーは黙ったままだ。
その目と沈黙が怖くなりごめんなさい…と泣き出したところで意識が元に戻る。
そしてすぐ様ソファーに座るブラッドリーの目の前で土下座する。
ブラッドリー｢ははっ！残念だったな。次期待してるぜ｣

ファウスト｢…僕なんかに愛されても君が不幸になるだけだよ｣
部屋に入ってくる前から呪いの気配を察知し待ち構える。すると賢者が泣きながら愛してると言うものだから嬉しいと言うよりも謝罪の気持ちの方が大きくなる。愛されるような素晴らしい人ではないからだ。申し訳なさから目を逸らし帽子を深く被る。
これ以上賢者が苦しい思いをするのは嫌なので魔法で呪いを解く。
賢者は落ち着きを取り戻した後ファウストに愛される人は絶対不幸になんかなりませんよ、私が保証しますとさっきの言葉に対して物申しておく。
ファウスト｢…まぁ、不幸にはさせないさ｣

シノ｢俺も愛してるぜ、賢者。知らなかったのか？｣
シノが言う愛してるは信頼してるという風なニュアンスだがストレートに愛を告げられて賢者が逆に困惑するが心の底から嬉しいという感情に満たされる。
だから最初はなんで包丁なんか持ってんだ？とは思ったが刺してこないことは分かっている。歩いて包丁を取り上げた後美味しいものでも食いに行くか？とネロの部屋に行き賢者さん呪われてんじゃねぇか！とネロが呪いを解いてくれる。
シノ｢…じゃあ賢者は俺を愛してないということか？｣
愛してます。

ヒースクリフ｢お、俺は…｣
怖い、とにかく怖い。まず賢者が自分に包丁を向けていると言うこと、複雑な感情がぶつけられていること。そしてなによりどう答えたらいいか分からないことだ。愛してるといえばそれは無責任だと思うし愛してないと言えば愛してるわけではないが賢者を傷つけてしまうし、なにより愛してないと言いたくない。
冷や汗が止まらずどうしたらいいか必死に考え、その結果真剣に賢者に向き合いすみません、俺にはまだ愛は早い気がするんです。と断りを入れる。その瞬間に賢者の意識が元に戻る。そして賢者は流れるように土下座をする。
ヒースクリフ｢俺の方こそすみません！もっと気が使える男だったら…｣

ネロ次に続く

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