魔法使いの約束(その後)2 (ページ15)

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ミチル「黒幕は誰ですか……？」
スノウ、ホワイト、オズ、フィガロ「……」

調べていたはずの4人が黙る。

リケ「どうしたのですか……？」
スノウ「数名は驚かずに聞いて欲しい。……いや、驚くのも無理ないかのう」
ブラッドリー「勿体ぶるな、早く言え」
ホワイト「まぁ、黒幕はさほど重要ではない。黒幕は北の魔法使いじゃ。名をモノクローム」
ミスラ「モノクローム？なんか聞いた事ある名前ですね……」
ブラッドリー「俺もあるな。確かそれなりに強い魔法使いじゃなかったか？」
オーエン「人格操作が得意って聞いた事ある」
レノックス「今回の騒動と繋がりますね」
シャイロック「それで？重要な事とは？」
フィガロ「俺から言おう。北の魔法使いが聞いた事あるのは強さの噂だろうけどミスラはちょっと違うんじゃないかな？」
ミスラ「どういうことです？」
フィガロ「モノクロームはチレッタの媒介を使ってる」
ミチル、ルチル「……え」

突然その場の空気が一気に重くなった。
全員がミスラを見る。

ミスラ「あ？チレッタが媒介になるもの残すわけないでしょう。それに俺がチレッタの媒介に気づかないわけがない」
スノウ「あのオズでも消し損ねたから前大変じゃったろう？」
ホワイト「我らも予言はしたが分からんかったしのう」
ミチル「母様の……」
ルチル「つまり、母様の形見が悪用されているということですか？」
スノウ「そういうことになる」
ルチル「……」
ミチル「そんなっ！はやくその何とかさんを見つけましょうよ！居場所はもうわかってるんでしょう！？」
ホワイト「あぁ、わかっとる」
ミチル「なら！」
ミスラ「俺も同意見です。俺がそいつ殺してきますよ」
ルチル「ミチル、ミスラさん。落ち着いてください」
ミチル「兄様は腹が立たないんですか！？」
ルチル「腹たってるよ。でも、決めつけるのはよくない。あの魔女さんだって私が思うに完全な呪いになる前に呪いを発動したのってまだ取り返しが着くからだったと思うんだ。もし、完全な呪いだったら今この場に大切な人達はいなかったんだよ？一見敵に見えても実は事情があるのかもしれない」
ミチル「それでも……兄様は優しすぎます！」
ミスラ「死体の恨みを利用して呪って来たようなやつはやく殺さないと危ないと思いますけどね。あなた達に被害が及んだら嫌ですから」
ルチル「私も今すぐ行動は必要だと思います。でも、言いたいのは冷静に考えましょうっていうことです」