魔法使いの約束(その後)2 (ページ2)

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私はオズの元へ走った。
私の不思議な力があればオズは魔法が使えるようになる。
スノウが闇堕ちした今戦力は落としたくない。
スノウも厄災の傷で絵の中だろうが出てこれる。

晶(オズはラスティカの部屋……！)

私はラスティカの部屋にたどり着いた。
ラスティカの部屋の前にはオズがクロエを抱え部屋から目を離さないよう臨戦態勢を取っていた。

晶「オズ！！」
オズ「賢者！」

オズが私をみた一瞬の隙だった。
オズは気が付き私に向かってクロエを押し出した。

クロエ「うわっ！」
晶「！クロエ！」

バランスを崩しているクロエを私は全体重をかけて受け止める。

クロエ「ありがとう賢者様」
晶「いえ、それよりオズ！」

私はオズの方を見た。
そこにオズの姿はなかった。
もう日が暮れている。
そこに居たのは猫だった。

猫「にゃー！」

猫は私に近づいてくる。
オズに夢中になって気づかなかった。
もう、ラスティカが目の前に居ることに。
彼の長い足だけ目線から見える。
私はゆっくり顔を上げた。
そこには優しい笑顔で私達を見下しているラスティカが居た。

晶「わ、わぁ。美人に見下ろされるのって最高だなぁ」
クロエ「今言うこと！？はやく！賢者様！！」

クロエは立ち上がって私の腕を引っ張って逃げる。
私は片手でオズを抱えた。

しかし。

私は突然後ろに引っ張られる。

晶「ぎゃ！？」
クロエ「賢者様！！」

私は咄嗟にクロエへオズを投げた。
クロエはオズをキャッチする。
私は後ろを振り返ると箒に乗ったラスティカが私の首根っこを掴んでいる。

クロエ「……ラスティカは人をそんな扱い方しない。呪いだかなんだか知らないけどラスティカを返してよ！」

ラスティカはそのまま私を雑に箒に乗せて窓を破り外へと飛んだ。

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シャイロックの部屋。

アーサー「くっ、近づけないな」

シャイロックを中心に煙が蔓延していた。
徐々に煙が迫ってくる為アーサー達は距離を置くしかない。
しかも煙のせいでシャイロックの場所が分からない。

リケ「どうにかしなければ…」
アーサー「風を使って煙を飛ばすのはどうだ？」
ムル「いいね！煙が何処かに飛んでいってそっちの被害がどうなるのか見てみたい！」
アーサー「それはダメだな」
リケ「一旦皆さんと合流しませんか？近くに東の魔法使い達が居ます。僕達では厳しいです」