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晶(絶対フィガロは女子トイレ入るの抵抗ないでしょ!)
そう内心で怒りつつ私はトイレへ入った。
もちろんドアは開けているので魔法使い達が見える。
晶「私、悪霊みえるかなぁ…」
フィガロ「大丈夫大丈夫、俺たちが見えるから」
晶「でも、私が見えないんじゃ意味ない気が」
フィガロ「わかったよ。『ポッシデオ』」
フィガロが呪文を唱える。
するとトイレの個室のドアが突然開く。
晶「え!?きゃっ!!!」
ミチル、ルチル、レノックス「賢者様!!」
私は何者かの手を引かれてトイレの中へ連れ込まれる。
トイレの中には黒い影が私の手を見て数を数えている。
【いちまい、にまーい、さん まい…】
影は私の爪の数を数えていた。
晶(助けてっ…!)
そう思っているとトイレのドアが開かれる。
フィガロ「やぁ、邪魔するよ」
そう言ってフィガロはドアは開けたままトイレの中へ入ってきた。
晶「狭い!!」
フィガロ「ちょっと我慢して」
フィガロは黒い影の頭を掴む。
フィガロ「悪霊如きが誰に触ってんだ『ポッシデオ』」
フィガロが呪文を唱えると影は一瞬にして消えた。
晶「ありがとう…!」
フィガロ「いいえ、大丈夫?賢者様」
晶「うん、大丈夫!」
フィガロ「それなら良かった。…なんだかトイレの個室でイケナイことしてるみたいだね」
晶「最低」
ファウスト「本当に最低だな。フィガロ」
フィガロ「え?」
振り向くと東のファウストが居た。
ファウスト「悪霊の気配がしたと思って来てみたら…。賢者を個室に連れ込んで悪さか?」
フィガロ「ちょっ、待って、違うってファウスト!」
ファウストは話の途中で何処かへ行こうとする。
フィガロ「誤解だってー!」
フィガロはファウストを追いかけていく。
レノックス「一件落着ですね」
ルチル「ですね」
ミチル「フィガロ先生大丈夫でしょうか」
晶「大丈夫だよ。きっと」
こうして私達は事件を解決した。
解決したかったけど結局助けてもらったし私凄いビビってたし…てか、そもそもあの悪霊なんだったんだろう。
ルチル「もう、ミスラさんのせいだったんですか」
ミチル「びっくりさせないでくださいよ!」
そんな会話が聞こえたので詳しく聞いてみるとミスラがオズに嫌がらせをしようとして召喚した悪霊で途中で飽きてしまって野放しにしたしたらしい。
とても怖かったけど、でも体験したことないようなことが出来て楽しい思い出になったから良かった。
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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時