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ブラッドリーがこんなに強いとは思わなかった。
いや、でも日頃のから獲物を狙い撃ちする距離感や周りを見る力があるので雪合戦は彼にとって有利な勝負なのだろう。

ブラッドリー「後はミスラと賢者か……。」

ブラッドリーは私達を探す。
意外にも赤毛で見つかりそうなミスラが見つかってないのに驚いた。
確かに辺りを見渡しても赤は何処にも見当たらない。
するとブラッドリーの背後から雪玉が投げられる。
ブラッドリーは避けられず当たってしまう。

ブラッドリー「は!?」
ミスラ「前、俺の赤毛は目立つと言ってましたから」

ミスラは上着を脱いで頭から被り赤毛を隠していた。赤を探してたブラッドリーにとっては盲点だっただろう。

ブラッドリー「お前が考えて行動するとはな」
ミスラ「他を倒してくれてありがとうございました。おかげで楽でしたよ。さてと」

ミスラは上着を着直した。

ミスラ「賢者様、隠れてないで出てきてくださいよ。俺と貴女の一騎打ちです。貴女は魔力がない分探すのが大変なんですよね」

私はじっと隠れた。そしてチャンスを待った。

ミスラ「はぁ、まぁ出てこないですよね」

私の体はミスラより小さい。単純に考えて真っ向勝負を挑んだところで筋力差や体力で負けてしまう。
戦い慣れてるミスラを仕留めるには1発で決めなければならない。
と、思っていたのだが私の背中が何かぶつけられたように冷たくなる。

晶「……え?」
ミスラ「俺の勝ちですね」

雪合戦はミスラの勝利で幕を閉じた。

晶「何故私バレたの?」
オーエン「僕が教えた」
晶「ずるっ!?」
オーエン「ルールでそんなこと言われてないしね。退屈だったからはやく終わらせたくて」
ミスラ「北の国の雪で俺が1番になったので俺が1番強いってことですね」
ブラッドリー「あ?1番数を倒した俺が強いだろ」
ミスラ「でも結局俺に倒されてるんですからその数は俺のですよ」
ブラッドリー「ふざけんなよ」
オーエン「ふざけてんのはお前だよブラッドリー。何僕に雪玉当ててくれてんの?」
ブラッドリー「狙いやすかったぜ」
ミスラ「やっぱり北の魔法使いに魔法無しの勝負は似合いませんね。ま、あってもなくても俺が勝ちますけど」
オーエン「聞き捨てならないね」
スノウ「やれやれこれは第二ラウンドかのう」
ホワイト「賢者よ、先に帰るとしよう。アーサーに頼んでラーメンを作って貰っとるからのう」
晶「やったー!」

私はスノウとホワイトと共に魔法舎へ帰るのだった。

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作者名:荒城の月 | 作成日時:2021年2月17日 19時

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