太宰治の指導教官 弐【文豪ストレイドックス】【太宰治】

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その言葉に、胸に暖かさが広がった






彼女はちゃんと自分を見てくれている、それだけで心が軽くなり、心地良くなった









「でも、太宰は特別なんだろ？」









『そりゃあ特別さ。嘘はつけないよ。
何年一緒に居ると思ってる ........









でもね、それは私が御前を置いて行くという理由にはならないだろう？



私は、治も御前も、本当に好きなんだよ』








「 ........なあ、Aさん



これからも、俺を見てくれるか？」








中也がそう聞くと、キョトンとした顔をして、軈て楽しそうに笑った









『勿論さ。いつか御前がこの組織を背負っていけるようになったらそれは私の誇りになるだろうな





強くなれよ、中也





そして、治が背中を預けられるくらいの良い男になってくれ』









最後に、有川は中也を強く抱きしめた







彼もまた、有川に思いっきり抱きついた








彼女のプレゼントは黒手袋だった




フリーサイズで大きくなってもつけることができる、上等なデザイン






それをキュッと握りしめ、彼は微笑んだ






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二人の様子を太宰は影から見ていた







「善いのかえ？」







「姐さん ......嗚呼、今日だけだよ。明日になったらまた私が彼の人に教えてもらうんだから」




「餓鬼じゃのう ........」








「餓鬼で結構。 ........いくら中也でも彼の人は譲らない。私だって、彼の人に認めて欲しいし、見ていて欲しいもの」







そう言いながらも、太宰は微笑んで二人を見つめる









「(人気者は大変じゃな？)」









また紅葉は、それを見て柔らかく微笑むのだった








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今回は中也くん小噺でした




リア友から「中也の尺がちょっと欲しい」と言われまして .......そうすると、こんな話欲しいな〜なんて言って止まらなくなってしまい .......







お楽しみいただければ幸いです






旧双黒、やっぱりいいなあ(*´꒳`*)









でも誰か、文才ください←

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