第五十四話 ページ19
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時は過ぎ、三年後_____________
「ッ ........!ふッ ........!」
『如何した?もっと体の力を抜かなきゃバテるぞ?』
有川の蹴りを避け、太宰は後退する
「(速い ........!動きのキレが違いすぎる!)」
息が切れかけている太宰に対して、有川はまるで鼻歌でも歌っているかの様に次々に技を繰り出す
『 ........よっと ........!』
「ッ ........!」
有川の指先が太宰の喉元で止まった
『 .......大分動きが良くなったじゃないか .....
呼吸も読めるようになっているし ........頑張っているね、治?』
「有難うAさん。お陰様でなんとか様になってきてるよ」
太宰は十四になり、以前よりも格段に背が伸び、
有川に迫るほどになった。
おまけに賢く美少年に育ってしまったもので、モテない筈がなかった
まあ、実際は本人が持つ自‘殺嗜好で、大抵の女は諦めてしまうのだけれど
それを彼なりに何か理由を持ってしているのではと思い、有川も止める事はしなかったし、できなかった
_____________
『お邪魔するよ、中也』
「!Aさん!!」
有川が声をかけると、嬉しそうに中也は近寄ってきた。
彼も太宰程身長は伸びていないものの、身体つきは男らしく、逞しく成長していた
『此れ、次の作戦資料だよ。治とだ』
「げっ ......また彼奴とかよ ........」
あからさまに厭だと意思表示をする中也に有川は苦
笑する
今彼と治は犬猿の仲なのである
原因を聞くと、決まって
「「男同士の戦いだから」」
と返ってくる
有川としては二人が互いに成長してくれているのならそれでいいのだが ........
『そんな顔するな、私も今回は向かうことになってね ........厭だったか?』
「Aさんも?!ホントか!?」
『嗚呼』
嬉しそうに笑う彼に有川も微笑み返した
,
本当によく育ってくれたと、有川は喜んでいた
唯、それが本当に良かったことなのか判らない
五年、それが与えられた期限
『あと ........二年 ........』
時は、止まることを知らなかった
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月宮澪華 - 有川さんと紅葉さんのお茶会内容 (9月22日 19時) (レス) @page47 id: dd50640cfb (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 玉こんにゃくさん» 読んでくださってありがとうございます!!文才私も欲しいです!分けてください!(笑)これからもよろしくお願いします! (2020年11月9日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
玉こんにゃく(プロフ) - 待って、カッコいい…!有川さんん゛大好きです!文才分けてください私に! (2020年11月9日 0時) (レス) id: d74a9424e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 柊さん» え、貧血?!大丈夫ですか ...?お大事になさってくださいね ...いつもコメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします(^^)『いつもありがとう。柊さんも体調に気をつけて、またお互い頑張ろうな』 (2019年5月21日 12時) (レス) id: 27ee46e64f (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - ううう有川さんがかっこよすぎて惚れても惚れきれないいいい!!更新ありがとうございます!待ってました!!体調には気をつけてくださいね。私は最近貧血になりました← (2019年5月21日 0時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーク | 作成日時:2018年7月17日 18時