第三十九話 ページ43
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小型写真機を分析すると、或る男が写っていた
赤のフード付きパーカーに、ダメージジーンズ
裏の匂いがプンプンする
特に印象的なのは、その目だ
闇の中でも明るく光り、血の様な紅が怪しげに揺れる
その男に、有川は見覚えがあった
『 ........何となく、そうじゃないかとは思っていたんだ ........然し ........此奴だということは
敵の規模は二十から三十
腕はそこそこかな ........』
「知っておるのか?其奴等を」
不安に揺れる紅葉の瞳に有川が映る
『なぁに、大したことじゃない
腐れ縁だよ
今回のことも粗方予想はつく
普段なら此処迄怒りはしないよ
“普段なら” ........ね ........』
紅葉は有川の中の、激しい怒りを........
青白く燃え盛り、辺りを侵食していく様な激しさを感じ取っていた
_______
有川は地下牢へと向かった
奥の部屋まで行くと、そこに居たのは鎖に繋がれた狼_______
『ヤァ、ルー
元気かい?
出番だよ ........』
差し出された主人の手に擦り寄る
部下によって、檻の鍵が開けられた
中に足を踏み入れた有川は、ルーと額を合わせる
『すまない ........私の我儘なんだ
彼の子達だけは、失いたくないんだ
大事 ........なんだよ
私にとっても、紅葉にとっても ........
だから ........
力を貸してくれないか?』
主人の声に応える様に、彼は喉を鳴らした
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深夜_______
有川と紅葉はルーに跨り、
闇夜を駆けた
そして ........
______________
「救いの英雄は後から登場ってわけだなぁ ........?
A ........?」
『 ........』
時は現在へ_______
有川の眼には、光などなかった
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時