第三十二話 ページ35
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有川が紅葉の元に向かっていた頃、
二人の少年は、流れる沈黙に耐えていた
元々話そうと言い出したのは中也の方だったのだが .......
お互いに、掛ける言葉を見つけられずにいたのである
チリン ........
鈴の音が聞こえた
足元に目をやると、座っていたのは有川の愛猫
黒い毛と金目を持つ猫、グレースである
彼女は可愛らしく鳴き声をあげると、木箱の上に飛び乗り、太宰に擦り寄る
そして、彼の膝の上に居場所を見つけると、そのまま眠りについてしまった
太宰が優しく微笑みながら撫でていると、左隣から視線を感じた
その視線の持ち主_____________中也は、興味津々に目の前の猫を見つめていた
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「 ........撫でたいの ........?」
「あ?!え、あ、や .....
.......嗚呼 ........////」
「 ...............ふふっ.......////」
「な、何で笑うんだよ!////」
「いや ........撫でたいならそう言えば良いのにと思って ........」
太宰がそう言葉を掛け促すと、恐る恐る手を伸ばし、ゆっくりと撫でた
柔らかな毛が妙に擽ったい
喉の辺りを撫でてやるとグルグルと気持ち良さげな音が聞こえ、頬が緩んだ
「御前はさ ........」
不意に中也が呟いた
「Aさんのこと ........どう思ってんだよ」
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時