第一話 ページ2
〜五年前〜
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少年は一人、血の海の中に立っていた
自分が握る一丁の拳銃からは、白い煙が立ち上っている
周りに転がる遺体と其れからの生臭い匂い_____
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気が狂いそうだった
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『おい、御前・・・其処で何してる・・?」
不意に声が聞こえた
凛とした___芯のしっかりとした女性を思わせる声は少年の意識を現実へと引き戻した
『・・・・御前が殺ったのか?』
「えっ?・・・あ・・・・・」
自分の前に横たわる其れ等はつい先刻まで、人間だったモノだ
『何だ?話してもらわなきゃ伝わらんのだが・・・・
もしかして・・・・
初めてか?』
覗き込むような視線に恐怖すら感じて____
話すどころか、呼吸も儘ならない
「私・・・は・・・」
『・・・まぁ良い。帰って聴くとするよ。
ったく、あの老いぼれ爺・・・・殲滅とか頼んどきながら女一人で行かせるとはな・・・
ほら_____』
「え・・・・?」
背中を差し出す少女に思わず戸惑ってしまう
『乗れってことだ。此んな処で死にたくないだろうが・・・
大丈夫。ちゃんと連れて帰ってやるよ。』
「・・・・・・・・(コクリ」
『よし、良い子だ。ちゃんと掴まってろよ?』
そう云って少年に外套を着せ、負ぶると
雨の中を歩いた
「(良い匂い・・・・・)」
背中から感じた温もりは、少年を眠りへと誘った
此れが、後にマフィア最年少幹部となる男『太宰治』と_____
其の師である女『有川A』との出会いである_____
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時