第三十話 ページ33
,
暗い倉庫の中、何やら物音が聞こえる
『遅い、腰の入りが甘いからそうなるんだ』
「ック ........はい ........ッ!」
中也を預かり始めてから二週間
有川は中也の体術指導をしていた
齢十歳の中也は未だ成長途中、今のうちに型を叩き込んでおく必要があった
此の子はいずれ、必要になるだろうと考えて
____________________
『さて、今日はここまでか........?』
三時間ほど経った後、有川のその言葉を合図に
中也はその場にへたり込んだ
息が切れて呼吸も侭ならない
『よく頑張っているね、中也。
初日に比べて随分と動きが良くなった。
体術は今の内から身に付けておくといいぞ。
任務の時にも役に立つからな?』
そう云いながら優しく
頭を撫でる
彼は少し照れ臭そうに、微笑む
太宰はというと_____________
一人木箱の上から二人の様子を見ていた
有川を中也に盗られた様な気がして、それでも自分から言い出すのは、なんとなく気が引けて声を掛けられずにいた
要は嫉妬していたのである
,
「有川さん ........」
一人の黒服が有川を呼んだ
耳打ちをすると有川は二人に待って置くように云い、倉庫を出て行った
「なぁ ........」
初めに話しかけたのは中也だった
「 ........何 .....?」
「ちょっと、話そうぜ ........?」
983人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時