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今剣 ページ1
「あるじさま〜〜!!!」
元気に走ってきたのは今剣。にっこにこでとっても可愛い。
すとんと私のそばへ腰をおろして、甘えたような声で言う。
「あるじさま、ぎゅーってしてください!」
すぐさまいいよと返して、抱きしめる。今剣からは、咲きかけの、まだ青い梅の匂いがした。
えへへと笑って、今剣もだきしめ返してくる。
「…あるじさまは、ぼくをおいていったりしませんよね?」
ぽつんとおちた声は、誰に言うでもなく思わず漏れたもののようだった。
私は人間だから、きっとあなたたちを置いて逝ってしまうけど、それまでは大切にするから、どうか私と一緒に生きて欲しいな。
私は、ふふ、と笑って曖昧に誤魔化した。
「あまつかぜ くものかよひじ ふきとじよ───。ああ、あるじさまが
本当に悲しそうに、今剣は呟いた。
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作者名:紺碧 | 作成日時:2023年2月20日 9時