85話 ページ37
「それじゃあ今から昨日見つけた小屋まで歩いて行くわよ」
Aはそういい、朝食のパンを食べ終えた三人に向かう。長い間閉じ込められていたであろう三人は、やせ細っていて体力も同年代の子供の平均以下だろう。だからとりあえず体力をつけるために歩かせることにした。
最初はきついだろうがだんだんと慣れてくるだろう。体力をつけたら戦闘を教え、戦闘スタイルを固めていく。道具が必要ならできる限り用意するし、その準備は整っている。
「お昼頃に着けば上出来よ、さあ行きましょうか」
そうして一人一本ずつ水の入ったペットボトルを渡し、そのまま歩き出したAについて行く三人の子供たち。未だに警戒はしているが昨日よりは緩んでいた。
それから特に会話もなく数時間が過ぎた。出発したのが朝の六時。目的の場所まではだいたい十キロほどあり、子供の足でも七時間程で着く距離である。
だが、三人の体力ではまだ無理だろう。半分も歩いていないが、既に息を切らしている。Aは予測していたのか休憩を取る事にした。
｢一旦休憩にしましょうか｣
｢い、いえ、結構です。まだ歩けます｣
｢そうだびょん、まらまらへっちゃらら！｣
｢はぁ、二人が言うならそれで……｣
｢うん。でも無理をしてもいいことなんてないんだから大人しく休みなさい。休息にもちゃんと意味があるのよ？ほら、水を飲んで｣
あ、あとこれもあげると、Aがポケットから出したのはシンプルな包みに包まれたチョコレートだった。それを一粒ずつ三人の手のひらに乗せて笑って見せた。
Aは自分でも一粒口に入れる。すると残りの三人も包みを解き恐る恐る口に入れていた。すると、その中の一人オッドアイの少年がぱっと瞳を輝かせる。
｢あら、気に入った？｣
｢……｣
｢それなら良かった｣
こくりと頷く少年の頭を撫でるAは、他二人の視線に気づくと二人の頭にも手を置き優しく撫で回した。
撫でなれていないのか照れている三人を見て、これからは甘やかせるところで存分に甘やかそうと決めたAだった。
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Rum0328(プロフ) - わかりました！ありがとうございます！ (2020年12月2日 11時) (
レス) id: e4bfb8c884 (このIDを非表示/違反報告)
NEW.Y(プロフ) - Rum0328さん» コメントありがとうございます。すみません、ただいまリメイク中でしてPart�掘�Part�困泙波鷂�開にしています。公開されるまで待っていただけると嬉しいです。 (2020年12月2日 9時) (レス) id: e10b3bfd33 (このIDを非表示/違反報告)
Rum0328(プロフ) - Part IIIにパスワードがかかっていて見れないです。どうすれば見えるのですか？ (2020年11月30日 23時) (レス) id: e4bfb8c884 (このIDを非表示/違反報告)
Ｙ(プロフ) - 今井蛍 (月洲螢)さん» ご指摘ありがとうございます。これからなおしていこうと思います！ (2017年10月22日 23時) (レス) id: c00b022e20 (このIDを非表示/違反報告)
今井蛍 (月洲螢)(プロフ) - きずいている、ではなく気づいている、ですよ。数ページに渡って間違えられています (2017年10月22日 23時) (レス) id: 2be0526190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Y | 作成日時：2017年3月20日 23時
