42話 ページ43
「んじゃ、作戦通りで」
「了解」
Aとベルフェゴールは来る途中に決めた作戦通りに動き出した。
ベルフェゴールが外部で敵を誘いながら一掃し、Aが内部の敵を片付け調査する。
気配を消し、素早く走り片っ端から敵をナイフで切りつけていく。目的地は地下のシステム管理室。そこに全てのデータがあるはずだ。
途中、十数人の子供達が寝かされた部屋を見つけた。どうやら睡眠薬かなにかで眠らされているようだ。
おそらく、貧民街で拐われた子供たちだ。親がいるかどうかわからない。ボンゴレの経営する孤児院に連れていくのが一番いいか……。
ボンゴレの経営する孤児院には、ボンゴレが関わるマフィアの子供が大勢いる。例えば、ボンゴレが壊滅させたマフィアの子供など。親がどんな人間でも子供に罪はない。
だから、できる限り孤児院で育て、高校を卒業すると同時に孤児院も卒業するという形になっている。
確か、孤児院はCEDEFが取り仕切っていたわよね。と、Aは携帯端末を取り出しCEDEFのボスである父、沢田家光に電話をかけた。
「“＿＿はい”」
「もしもし、Aよ」
「“Aか、どうかしたか？”」
「えぇ、孤児院ってまだ空きがあるかしら？」
「“少し待ってくれ＿＿＿……あぁ、後数十人ってとこだな。……子供でも拾ったか？”」
「詳しくは言えないけれど、十数人の子供達が睡眠薬かなにかで眠らされて捕まっているわ。どうにかできないかと思って」
「“なるほどな、お前がそう言うって事は子供たちに親はいないんだな？”」
「……全員貧民街の子供たちよ」
親がいた場合は、ボンゴレが探し出しなんの問題も無ければ親元に帰すだろう。
「“わかった。場所を教えてくれ、何人かそっちに向かわす”」
「ありがとう、助かるわ。後で詳細は送るから何かあったら知らせてちょうだい」
「“気にするな。だが、わかってるとは思うがそう何度も受ける事は出来ねぇぞ。それじゃあ。……たまには帰ってこいよ”」
そして電話が切れた。
孤児をみつける度に施設に入れるなんて無理な事くらいAだってわかっている。今回は少し特殊なのだ。クスリを少量でも体内に入れてしまったら何が起こるかわからない。
それならボンゴレの元にいる方が安全だと言えるだろう。それに睡眠薬の副作用で体の一部が麻痺し動かなくなる可能性だって十二分にある。最悪目を覚まさない可能性もあるのだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 205人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ｙ(プロフ) - 扇華→さん» またまたコメントありがとうございます！偽名などを使うことがあればそうしますね！！ (2017年9月20日 15時) (
レス) id: c00b022e20 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - こちらこそありがとうございます！（人１）を使いたい場合は通り名と言うか、偽名？を考えてでも楽しいかなと思います！ (2017年9月20日 9時) (レス) id: 3c402464be (このIDを非表示/違反報告)
Ｙ(プロフ) - 扇華→さん» ありがとうございます！それではこれからチマチマと直していきますね！(名前)に。それと、全然図々しくなんて無いですよ！むしろ、意見をいただいて感謝しています！！ (2017年9月19日 23時) (レス) id: c00b022e20 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - Ｙさん» とても面白いので何度も読み直しちゃいますねw希望？っていうかだと名前変換をしなくてもいいようにして欲しいかなーと…（名前）でかってに変換されるので（人１）ってやるよりは良いかな…なんて（図々しくてごめんなさい！） (2017年9月19日 23時) (レス) id: 3c402464be (このIDを非表示/違反報告)
Ｙ(プロフ) - 扇華→さん» あぁぁ！！もう、本当にありがとうございます！最初から読み直していただけるなんて…すごく嬉しいです。更新頑張ります！ (2017年9月19日 19時) (レス) id: c00b022e20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Y x他1人 | 作成日時：2017年1月3日 23時
