道化師の仮面 No.2 (ページ18)

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cinquantｰtroisー過去(森本編) ページ18

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森本side

翌日の夜

昨日渡された紹介状を片手にある建物の前に立つ

看板のひとつなく、

ここが店なのかと錯覚してしまう

(…よし。)

意を決して出入口であろう扉に手をかけた

ーカランカラン

？「いらっしゃい。お好きな席へどうぞ。」

昨日の人、、

高地さんから

ーーー

お店に入ったら一人がけの椅子が6つ、
対面の4人掛けの席が4つある

奥から2つ目の4人掛けの席に座るんだ

そして頼むのは"シャーリーテンプル"

頼む時に俺が渡す紹介文を店主に見せて

それで通じるはずだから…

ーーー

そう伝えられていた。

？「ご注文は？」

「…シャーリーテンプル...あと、これも。」

緊張気味に注文を伝え、持っていた紹介状を差し出すと

？「あぁ、了解。」

？「じゃあ他の人いないから今でいいね。」

そう言って表に通じる扉の鍵を閉める店主

カ「改めましてカミカゼです。

…君はここでなにを依頼する？」

先ほどまで見ていた柔和な笑みに代わり

ずっと視線を鋭くさせたこの人…カミカゼに背筋がゾッとした

だが、ここで何も喋らない訳にもいかない

手足の先が冷たくなる感覚を持ちながら、

高地さんに伝えた内容を伝える

俺の依頼は、

「家族を襲った奴らのことを調べてほしい。」

調べてもらって自分でどうにかできるとは思っていない。

けれど、何もしないよりはマシだ。

カ「…ふぅん。なるほどね。明日また来れる？

あと...、何を払ってくれる？」

「…っ。お金は...」

カ「あー、お金とか興味無いから。...ま、この依頼はひきうけたよ。」

明日、同時刻にここに来て。

そう言われ俺は店を後にした。