51:辛辣 ページ2
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隣りのヤツがうるさい。
部活終わりに一年みんなでファミレスに寄った。
そこでAの隣りに座った火神がとにかくうるさい。
『お前が左手使うと、オレの手とぶつかるよね』
「オマエも左手使えばいいだろ」
『あぁ、その手があったか』
「クソッ。何でできんだよ！」
席順をミスって、左手の練習中の火神と右利きのAの腕がぶつかる事態に。
だが、火神の八つ当たりのような提案をAがさらっとこなしたことにより、問題は解決。
こんなことでさえも難なくクリアした彼に、隣りから舌打ちが聞こえた。
「ところで明日どーする？ せっかくの貴重な休日だぜー」
「まーキホン、主に…寝るだろ」
『誰か暇な人、オレの相手してよ』
「オマエこそ寝ろよ」
疲れが溜まっているのか、そうでないのか。
毎日のように部活をやっているから、もうどちらなのかわからない。
それでも休みとなると、やることがなさすぎてほとんど寝る一択。
バスケか寝るか、実際そんなところだろう。
「あ、あのさ！」
『ん？』
「これ出てみねー？」
話を切り出したのは、降旗だった。
そして持ち出したのは、ストリートバスケットボールトーナメントのチラシ。
結局、話はバスケットに収束したが、それでこそ彼らであると言ったら問題ないだろう。
「どこ？」
「あーまあ、電車で30分ぐらいか」
「エントリー、今から間に合うの？」
「当日参加オーケーだって」
色々と細々とした心配点はあるが、どれも簡単に解決できた。
エントリーに問題はないし、場所も悪くない。
あとはみんなの気持ち次第だろう。
「おまえらはいつも試合出てるからいーけど、オレ達だって出てーんだっつの」
降旗の言い分はわかる。
黒子、火神、Aは試合の度に選手として出ている。
が、他の三人はそう簡単にはいっていない。
試合に出たい、それは当たり前の感情だろう。
「A君は出ますか？」
『んー、オレはサポートに回ろうかなぁ』
「休めって釘刺されてましたもんね」
『はは、それもある』
話はまとまり、その大会に出ることになった。
Aは五人のサポートに徹するようだが、それはそれで珍しくて良いだろう。
彼に無理をさせるわけにもいかないし。
『よし、オレのことは監督って呼んで』
「真顔で無理難題言ってきそうで怖い」
「ガラじゃない」
冗談なのか、そうでないのか。
いずれにせよ、反応は辛辣だった。
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ちさ子(プロフ) - 明後日打ったんで誤字になってて恥ずかしいです〜！！こちらこそレスありがとうございます！ (2019年12月19日 9時) (
レス) id: 62cdfd78f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん、(プロフ) - ちさ子さん» あわわわコメントありがとうございます！！ありがたいお言葉で頑張れます！ (2019年12月18日 16時) (レス) id: 97d132fcbf (このIDを非表示/違反報告)
ちさ子(プロフ) - すごか面白くて、一気に読みました！！続き楽しみすぎて眠れないです笑笑 (2019年12月18日 3時) (レス) id: 62cdfd78f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん、 | 作成日時：2019年6月1日 0時
