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気を失ったAちゃんの手を握る業くんと、心配そうに見守る学秀くん。俺の隣で黒いオーラを発し始めたゼロに苦笑する。
「降谷ちゃーん?顔怖すぎるよ?」
「まぁたった1人の家族が狙われてんだから仕方ねぇ気もするけどよ…。業達もいんだからもう少しは抑えろよ」
「そうだな、すまない」
「犯人を見つけ出しました!!」
その声で、すぐさま携帯を取り出す。全員の携帯に映し出されるひとりの男。
「こいつか」
「はい!この家の防犯カメラから足付きを確認し、街灯の防犯カメラを使い探した所現在この男は自宅であろうアパートへ入っていきました」
.
.
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『…ん…』
意識が浮上して、目を開けた。
「A!」
「大丈夫か」
業や学秀の声が聞こえて顔を向ける。零やヒロくん達もまだいるようで、「心配をかけちゃったなぁ…」と思った。
『うん、大丈夫』
「良かった…」
「心配したぜ」
『ごめんね、皆』
「謝んなって、Aはなんも悪ぃことしてねぇんだから」
『うん』
陣平くんがそう言ってくれて、少しだけ心のモヤモヤが無くなった気がする。
「…居場所は分かった。捕まえに行くぞ」
『零、私も連れて行って!!』
起き上がってそう言うと、零だけじゃなく皆目を見開いた。
「何言ってんの、A。危ないって」
「そうだ。ここでじっとしてた方が…」
「…A、自分が何言ってるわかってるのか?」
低い声に少しだけ体を震わせた。零が怒ってるとすぐに察知した。
『分かってるよ』
「分かってないだろ!!いいか、相手は犯罪者なんだぞ!!Aが叶うような奴じゃない!!何持ってるかなんて分からないんだ!!』
『知ってるよ!!そいつが犯罪者なんてこと私がいちばん知ってる!!』
「知らないだろ!?!?いいか、そいつは家に入っただけじゃない連続殺人犯かもしれないんだぞ!?」
その言葉に、私は目を見開いた。
『…へ』
「今の所はまだ確定したわけじゃない。だが可能性は充分高い。そんな危ないところに連れて行けるわけないだろ」
『行くよ、それでも』
私達の言い争いにヒロくんは苦笑していた。
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ゆあ(プロフ) - EOniさん» コメントありがとうございます!コナン編作成まで暫くお待ちください! (4月23日 23時) (レス) id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
EOni(プロフ) - 凄い気になる最後でした!暗殺教室編お疲れ様です。コナン編も頑張って下さい! (4月23日 7時) (レス) @page50 id: 935574fa3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあ | 作成日時:2023年7月14日 9時