私だけのヒーロー 遊城十代(二十代)※ハルカさんリク ページ14
少し嫌な事があり、アカデミアのレッド寮付近の海岸に来ていた私。
海は見ていて心が安らぐ。砂浜に座りながら、ぼーっと海を見ていると、誰かの声がした。
「あっ、お前……」
(……？)
どこかで聞いた声。相手を見ると、それは今日の授業で、偶然デッキが回ってワンターンキルをしてしまったオベリスク・ブルーの男子だった。
「女の癖に、よくもこの俺にあんな恥をかかせたな…！」
その声には怒りが灯っており、明らかに私に復讐をしようとしている事が丸わかりだ。
「だからあれは偶然デッキが回っただけで…」
「黙れ！！」
弁解しようとしても、相手が聞き入れないのではまるで意味が無い。
どうしようか悩んでいると、荒々しく腕を掴まれる。
「痛っ…」
「来い！！俺に味わわせた屈辱、お前にも味わわせてやる！！」
苦痛に顔を歪ませる。男と女の私では、力の差は歴然。
………どうしよう。かなり、いや、だいぶまずい。
最悪なことに、今は真夜中。皆が眠りの底に意識を落とし、羽根を休めている。
つまり──誰も助けには来ない。
非人道的な現実に、思わず視界がぼやけて揺れる。
(誰でもいいから、助けて……！)
怖くて怖くて声も出せずにいると……
「……──おい、何してる」
オベリスク・ブルーの男子とは違う、聞き覚えのある声。
今はほとんど居ないオシリス・レッドの制服。
茶色く、丸みを帯びた髪。
髪と同じ色の、鋭い眼光。
「っ、十代！？」
最近見かけない同級生の名を呼ぶ。
男子生徒の手の力が緩んだ隙に、十代の元へ駆け寄る。
「A、何もされてないか？」
「う、うん…」
さり気なく私を自身の後ろに隠す十代。
男子生徒はというと、突然の十代の登場に身を固まらせていた。
「なあ、こいつに何しようとしてたんだよ」
十代が一歩踏み出し、彼に問いかける。
「俺の女に手出すなよ」
「っ、だが俺は、その女に負けた屈辱を…！！」
「Aに負けた屈辱？」
十代は彼の言葉を反芻すると、鼻で嘲笑う。
「そんなの、お前が弱いだけだろ。自分の弱さを、人に擦り付けんなよ」
十代の正論に、男子生徒は顔を真っ赤にして、怒りを隠そうともしない。
「ほらA、行くぞ」
「え？わっ、ちょっと…！」
十代に強引に引きずられる形で砂浜を後にする。
後ろから声が掛かるが、十代は気にも止めない。
「い、いいの？」
「大丈夫だろ、お前とあいつの決闘見てたけど、実際弱かったしな」
私だけのヒーロー 遊城十代(二十代)�□┘魯襯�さんリク→←嬉しい言葉 城之内克也
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ハルカ - ありがとうございます(*^_^*)とても良かったです(*^_^*) (2020年1月17日 14時) (
レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - ハルカさん» ただ今更新致しました。お時間ある時にでもご閲覧くださいね。 (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 蓮さん» 遅くなりすみません。もったいないお言葉ありがとうございます！満足していただけたようで何よりです！ (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - よろしくお願いしますm(_ _)m無理しないようにゆっくり書いてください(*^_^*) (2020年1月14日 21時) (レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - いやもう神ですか！？海馬くんが…海馬くんが…(語彙力崩壊)本当にありがとうございました！！ (2020年1月14日 21時) (レス) id: f38bb46244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2019年11月24日 9時
