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└りんご ページ7
全部あか、赤、紅、アカに染まっている。
夕日のせいかその他の要因のせいか。
もう砂利と呼べないくらい大きくなった赤髪の顔は
いつの日かにかき回した髪よりぐしゃぐしゃでみっともなく涙どころか鼻水もたらしていた。
はは、それを初めてやった誕生日でその顔を見せてくれたらよかったのに。
胸をこみあげて、のどからせり出そうとする暖かいそれをどうにか見せず
笑顔を見せようとするがひきつっているようでうまく笑えたかわからない。
…いや、きっと失敗したのだろう。
余計に歪めんだ顔をした弟子を他所に思考はどこか他人ごとかの様に回る。
今日をきっと、砂利の弟子に恨まれるのだろうなぁ。
大きい力と枷を赤髪は背負いこんで抱え込むのだろう。
嗚呼、こんなだめだめで最低な師を許してくれ。
どうか私を求めないでくれ。
だから清く死なせてくれ。
乞い願わくば君に幸せを届ける者がいる事を。
その者が私ではない事を。
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作者名：オビ太郎 | 作成日時：2021年1月25日 13時
