二十七話 散歩 ページ29
次の日、武装探偵社にて。
『えっ、仕事無いんですか』
「ああ。今日は偶然依頼が無い。しかも今日やる予定の報告書は昨日終わらせたんだろう?」
『ああ、まあ、はい。』
「他の社員も今日は忙しく無いからな、特に手伝いも要らないそうだ」
『そうですか……』
てことで、
久しぶりに、横浜の街をのんびり散策したいと思いまーす!
横浜は突然何が起こるか分からないから、連絡したら直ぐ来れる範囲に居てくれって言われたけど……
平日のこの時間って何処も空いてるから、それだけでテンション上がるよねー!
久しぶりに遊園地でも………いや、1人で遊園地はちょっと寂しいな、、
ま、気の向くままに歩くのもいいか!
と、さっきまで上機嫌だった私ですが……
今ね、普通に道歩いてたんすよ。何の変哲も無いごく普通の道を。
そしたらさ、如何にも闘ってる感じの音が裏路地から聞こえて来るんですよ。
こう、バババババーン、ガシャーン、うわあぁぁあ!!みたいな感じの。
いくら人が少ない時間だからって、これはあからさま過ぎませんかね。
しかも今 真昼間よ。
これ、絶対
ポートマフィアじゃん
───────
───
─
さて、どうしようか。
1.逃げる
2.ちょっと覗く
3.乱入する
4.挨拶する
……ちょっと覗こうかな。気になる。
探偵社とは休戦中っぽいし、大丈夫っしょ!
この後私は、この選択をとても後悔する事になる。
……チラッ
(うわぁ思いっきり闘ってる………)
ええと、ポートマフィアは黒スーツ黒メガネだから分かりやすいとして。マフィアの敵さんは惨敗だけど結構人数居ますな。
前から思ってたけど、ポートマフィアの格好ってどう考えても動きにくいよねあれ。何故スーツ??
てかマフィア陣に1人突っ立ってらっしゃる方が居ますけど、偉い人なのかな。
黒っぽい服着てて(ほぼ全員)、身長は小さめかな。周りの人の背が高いだけ?
あとは、、
あ、帽子被ってる。
このくらい特徴あれば太宰さん分かるかな。まあ別にそこまで気になる訳じゃないから聞かなくてもいいんだけど。
「こんなチマチマやってちゃ埒明かねェな」
あっ喋った。何かするんだろうか。
その時。
敵組織の人が1人残らず地面にめり込んで動かなくなった。
「これで片付いたか」
『……………はっ?』
つい、ついうっかり、そう口にしてしまったのが
悲劇の始まりである。
「誰か居んのか」
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作者名:まくら枕 | 作成日時:2021年7月11日 17時