二十四話 解決!(早い) ページ26
なんでこうもさぁ、爆弾ばっかりなんですかね?
いやまあ横浜だし?爆弾の入手が比較的簡単な事くらい知ってるけどさ!
にしても出てきすぎでしょ!
『面倒くさ』
「ああ?」
やっべ心の声が漏れちった☆
『その爆弾、もし爆発したらどれくらい吹っ飛ぶの?』
「ははっ、この程度の爆弾、一部屋吹き飛ばしたら収まるぜ。此処に居るお前は助かる。良かったな」
『スイッチは此処でも、爆弾は別の場所って事ね。成る程、その爆弾は向こうの部屋か。』
「ああ、そうだ」
あっちの扉は重鉄扉。爆風が室内に籠るから子供は確実に死ぬ。
『どうしてこんな事するの』
「金だよ。子供を誘拐すりゃあ、親はいくらだって金を積むからな」
国木田さんは今何をしているのだろうか。上手く子供達を逃がせたら合図があるはずなんだけど……
「でもお前が余計な事をすると、俺の大儲け計画が台無しだからな。
ここから一歩でも動けば、あの爆弾を起爆させる」
見た所、貧乏で食べる物も無くて仕方なく、というのはあり得ない。完全な悪だな。
『分かりました。私は一歩も動きません』
「話が分かるお嬢ちゃんで良かったぜ」
『動かなければ、良いんですよね?
異能力・消滅ノ光 』
「なにっ!?」
私が消した物は、そう。
壁だ。
『あ、国木田さん。こんにちは』
「お前か、」
「壁が、消えただと……?!」
『貴方も異能力者なんだから、そんなに驚く事ないでしょう?
まあ、気配を消す程度の異能じゃ、一度見つかって仕舞えば意味ないけどね。』
そして、チラッと国木田さんの方を見ると、爆弾と子供が椅子に括り付けられていた。
縄なら簡単に解けるが、金属でしっかり固定されている。無理矢理壊すと爆発するかもしれない。
それなら、消すしかないよね!
『 異能力・消滅ノ光 』
よし、金具は消したし、子供は無事か。
「クソッ、いや、まだ諦めないぞ!こうなったら!!」
おっと危ない。スイッチと爆弾も消さなきゃね。
「っ!爆弾まで消しやがって………」
『国木田さん、確保は頼みます!』
「分かった!」
まだ五分経ってないよな。それなら、逃げられないようにこうしよう。
『 異能力・光ノ消滅 』
先程消した物置の物をまた現させ、逃げ道を塞ぐ。
「よし、捕らえたぞ」
『すごい、早いですね』
「これくらい普通だ。それより、道を開けてくれ。こう物が散乱していては俺達が帰れない」
『あ、すみません』
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作者名:まくら枕 | 作成日時:2021年7月11日 17時