繰り返しに日々にサヨナラ

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巧が栄治をベッドに寝かせて、俺は宝が持ってきた救急セットを使って見ていく。

最初は絆創膏とか包帯とかしか入っていなかった救急セットも今では聴診器、血圧計、パルスオキシメーターなど、普通の救急セットのはあまり入っていないものが増えていた。


弾｢肺の音は綺麗。ただ、呼吸が浅い、、、。その関係で脈が少し速いな。おそらく心理的なものだ。｣


巧｢そっか、、、。｣


宝｢まあ病気的なものじゃへんくてよかった。｣


弾｢これなら問題なさ、、、。｣


｢問題ない｣と言いかけた時、眠っているはずの栄治から声が聞こえてきた。


栄｢いや、、、いやだ、、、、やめて、、、。｣


弾｢栄治！｣


うわ言を言いながら、意識がないはずなのに体を丸めようとする。

倒れることはあっても、こうやって苦しんでいる姿を見るのは初めてだった。


弾｢おい栄治!栄治!｣


栄｢ﾊｧ、、、ﾊｧ、、助けて、、、、ﾊｧ、、いやだ、、、。」


巧｢英治さん。｣


どうすればいいんだ。

知識としては対処の仕方をしているけど、いざ自分の身近な人がなると焦ってどうしていいかわからなくなる。

考えている間にも栄治の過呼吸は止まらない。

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