貧乏少女は知っている。

#4 ページ4

彩side

今日転校生がきた。

な、な、なんと！私のとなり…

眼鏡とマスクでよく顔は見えないけどいいこそう。

でも大人しそうだから武田菜穂のターゲットにならないといいな。

私みたいに…

♪ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♪

チャイムがなりSHRが終わると私は神崎さんに話しかけようかとそわそわしている。

えぇい！思いきって！

「あ、あの…「ねえ。神崎さん。顔がよく見えないんだけど。眼鏡とマスクをとってくれないかしら？」

私が声をかけようとすると武田菜穂がさえぎり神崎さんに話しかけている。

「い、嫌です。」

神崎さんが否定すると武田菜穂はニヤリと笑って

「そぅ」

といって取り巻きの方へと帰っていった。

やばくない？

私は改めてまた話しかける。

「あの…神崎さん？」

「はい？なんですか？」

声可愛い。

「えっとぉ…隣の立花彩です。挨拶はした方がいいかなぁって思って。あ、でも神崎さんが嫌だったらもう話しかけないから安心して！」

私なにいってるんだろ…

桜田さんはポカーンとしてたけどプッと吹き出し

「私神崎 A。よろしくね」

と自己紹介をかえしてくれた。

うん。優しそう。

今度若竹たちにも話してみようかな。

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