貧乏少女は知っている。

#22 ページ24

彩side
「調査結果を発表しろ。まず浜田組」

若武がいうと翼が手をあげた。

「多分神崎Aは広島出身。東京に来てから方弁でなにかあったんだと俺は思っている」

翼が言い終わると若武は満足そうにうなづき

「黒木？お前はどうだった？」

「だいたいわかった。家族は母親の神崎ひよりと妹の神崎優月と神崎彩月と四人暮らしだ。父親の神崎信心はすでになくなっている。親戚も全然いない。で、ものすごい貧乏だ。そんな母を支えるために神崎Aと神崎優月は読モをしている。神原サキが神崎A、神原ユウが神原優月。その名前で読モ活動をしている。以上」

「まじかあいつら読モだったのかよ…黒川は？」

「それが全く。家族構成しかわからなかった。父黒川琢磨。母黒川花怜。姉黒川咲花。これだけだ。」

「まじか…じゃあ黒木はこのまま黒川と神崎のことを調べてくれ。浜田組は黒川は無理でも神崎にはかせろ。」

これで今日のところは解散になった

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