Ａ級ソロの彼女

４話 ページ4

Aside



迅「実はさ、玉狛にネイバーの子が入ったんだよ」


A「へぇ」


迅「大丈夫、ソイツは悪い奴じゃない。訓練生でトリガーを使った子の話は知ってる？」





そう言われ先日の会議の事を思い出す


トリガー使った違反の子…確か眼鏡かけた子だっけ





A「あぁ、三雲だっけ？」


迅「そうその子。で、その眼鏡くんがピンチの時に助けたのが、さっき話したネイバーの遊真。先週のラッドを見つけたのも遊真だ」


A「やっぱり、それ聞いて納得。あの冴えなさそうな子に見つけるとか無理でしょって思ってた」


迅「相変わらず辛辣だなぁ(笑)」


A「うるさい。で、本当の頼みは何？回りくどいのは嫌いよ」




私がそう言えば、叶わないなぁと下を向く迅


私の察知能力舐めんなよバカヤロウ←


すると少し真剣な顔をして私に向き直る迅




迅「今日の昼頃遠征組が帰ってくる。その遠征組がうちの遊真を狙って、玉狛に攻めてくるんだ。Aには、俺の方について遊真を守ってやって欲しい」


A「なんで攻めてくるの」


迅「遊真は黒トリガーだからだよ」


A「なるほど…」




つまりはボーダーのパワーバランスが崩れるからと


城戸派がゆーまって子のトリガーを狙って来るわけか




A「…迅の方について、私にメリットはある？」


迅「さぁ、どうかな。未来見せてくれないし」


A「今は見放題よ、SE使ってないから」


迅「本当に？」


A「うん。確かめてみれば？」




迅の方を向いて青く綺麗な瞳を見つめる


すると少し驚いた顔をした後、嬉しそうに笑う迅


え、何、急に笑うとか気持ち悪いんだけど←




迅「メリットあるよ(笑)Aさ、可愛らしい子好きだろ？」


A「突然何？…まぁ、嫌いではない」


迅「遊真は小さくて可愛いし、戦闘仲間が増えるよ」


A「ﾋﾟｸｯ))…はぁ…あんまりあの人達敵に回したくないんだけどなぁ…どうせ迅の未来ではちゃんと迅側なんでしょ私」


迅「うん、Aは遊真を気に入るし、俺達側につく」





自信を持った笑みで笑う迅


まぁ…その年相応の笑顔は好きかな


絶対言ってやんないけどね





A「今回だけよ。報酬はチーズケーキね」


迅「りょーかい、助かるよ」


A「はぁ…遠征組に挨拶したら、玉狛に行くわ」


迅「うん、待ってる」


A「じゃあね」





迅にそう言って私は屋上を後にした

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