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盧笙side
ご飯を食べたあと眠そうに船を漕ぐA
お腹がいっぱいになって眠くなるところは
まだまだ子供やなぁと思う
まぁそんなところも可愛ええけど
盧笙「A?寝てまう前に歯磨きしとき」
A「ぅん…」
盧笙「またギューってしたるから、頑張り(笑)」
A「やくそく…」
盧笙「ん、約束や」
差し出された細い小指に指を絡ませ
指切りをすれば
ゆっくり立ち上がってフラフラと洗面所へ
その間にパパっと洗い物を済ませる
A「ろしょくん…」
盧笙「ちゃんとしっかり磨いたか?」
A「うん…」
盧笙「よし、ほなおいで」
座って自分の膝を叩けば
胡座をかく俺の上に座り抱きついてくる
背中をトントンと優しくすればすぐに聞こえる寝息
盧笙「おつかれさん(笑)さ、俺も昨日に続いて仕事やっつけよか」
パソコンを開いて仕事を片付けていく
するとピコンとLINEの通知
画面を見れば俺・簓・零のどつ本のグループ通知
タップして開けば簓からやった
▲▼▲▼▲▼
簓夜遅にすまんな、ちょっとええか
盧笙なんや
零どうした?
簓そろそろディビジョンバトルがあるやろ。それの打ち合わせ込で3人で集まらへんかと思ってな
零了解
盧笙わかった。Aには上手いこと言うとくわ
簓すまんな…ほな明日11時にいつものファミレスで!
▲▼▲▼▲▼
スマホを閉じて眠るAを抱きしめる
なんて言おうか…もう素直に言うか…?
でもこんな危険なマイクやバトルに巻き込む訳にはいかん
A「ん…ろしょくん…?」
盧笙「すまん、起こしたか?」
A「ぅうん…どうしたん?」
盧笙「あのな、明日ちょっと簓ともう1人と3人で集まることになってな。悪いんやけど、留守番しといてくれへんか?」
A「…。わかった、気をつけてな((ニコ」
盧笙「ありがとう、本間ごめんな」
A「いいよ、私は大丈夫」
ヘラッと笑うA
笑って許す彼女に申し訳なさで心が痛くなる
遅ならんようにパパっと済ませて帰ろう
そう心に決めて弟もう一度Aを抱きしめた
まさかあんな事になるなんて
今の俺には知る由もない
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作者名:Yu-grena | 作成日時:2022年3月4日 4時