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Aside
ガチガチになる彼を見守る
目が泳ぎまくっているのによく文字が読めるなといつも思う
ふとガチガチになる彼と目が合って
A「((ﾆｯ」
と笑えば少し驚いたような顔をしたあと
緊張が落ち着いたのか、少し落ちついて話し出す
盧笙「もうすぐ夏休みに入ると言うわけで、気が緩む期間とは思うけど、羽目を外し過ぎないように。それと高校生になったからと言って、夜遅くまで出歩くのも禁止。最近は物騒やからな」
生徒「は〜い」
盧笙「体育館移動するから廊下に出席番号順に並んでくれ」
先生の声と共に生徒は廊下に並び始める
本当にうちのクラスの子達がチャラくてもいい子で
良かったねなんて思う
軽く前髪を整えていればリボンに触れる骨ばった手
目線を上げれば先生と目が合う
盧笙「柊季、シャツのボタンは首まで閉めなさい」
A「えー苦しいもん」
盧笙「終業式終わるまででいいから」
A「はーい…」
大人しく先生にボタンを閉められる
ここの制服のシャツは襟がカチッとしてるから
全部ボタンを閉めると苦しい
クラスの子にお父さんと子供みたいなんて言われ
そんなことないわとツッコミを入れる
盧笙「じぁあ移動するから列のまま着いてくるように」
先生の声と共にそのまま体育館へ移動する
そこから校長先生の有難くない長ーーーーーーーーい話を
これでもかと聞かされ終業式が終わる
女子１「Aは帰らんのー？」
A「私先生に呼ばれてるから先帰っといて〜」
女子２「じゃあまた夏休み明けやな！」
女子３「バイバーイ」
A「ばいば〜い」
友達に手を振り軽く机に突っ伏し空を見つめる
夏だから太陽が眩しく空は青く澄んでいる
夏休みかーなんて考えていれば
ポンッと肩を叩かれる
盧笙「待たせてもうて悪い、帰ろか」
A「他の生徒とか大丈夫なん？」
盧笙「大丈夫や、校長先生に裏口使ってええって許可もらっとる」
A「なんて理解のある校長…話が長いだけやなかったんか」
盧笙「そろそろ怒られるからやめとけよ((」
へいへいなんて適当に返事をして裏口へ
出てしばらく歩いてから自然と繋がれる手
A「久しぶりに繋いだ」
盧笙「普段繋がれへんからな。たまには、ええやろ...///」
A「うん((ﾆｺ」
少し照れたように笑う彼に笑い返して
家へと帰った
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作者名：Yu-grena | 作成日時：2022年3月4日 4時
