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独歩side
先生と入間さんと走って保健室に向かう
走ってる間、頭の中はずっとAの事ばかりで
大丈夫か、傍に居ればよかった、もっと早く気づいてたら
と考えが頭を駆け巡る
そんなことを考えていると保健室に着く
独歩「俺って意外と体力あったんだ…」
なんて意味のわからないことを吐く
寂雷「早く入りま…おや?」
銃兎「へぇ」
独歩「…??」
2人の視線の先を見ると
左馬刻「だーかーら、左馬刻って呼べ!!」
A「む、無理だからっ…!!」
左馬刻「あぁ?!じゃあ俺様が10回呼ぶからお前も俺の名前10回呼べ!!」
A「い、嫌だ!!というか、俺様か俺どっちかにしなよ…!」
左馬刻「んなこたどーでもいいんだよ!」
白い髪の口の悪い人と言い合いながらも楽しそうなA
ズキッ_
独歩「…」
心がズキっと痛む
嫌だ_なんて思ってしまった
A「あ…独歩、」
独歩「A…」
ドクン_
Aに名前を呼ばれるだけで
心拍が早くなっていく
キュッと締まって苦しくなる
独歩「A…朝は…ごめん…。俺…気づけなかった…」
咄嗟に出たのはそんな言葉で
大丈夫か?って言うつもりだったのに
俺はAの顔が見れなくて俯く
すると
A「独歩は悪くないよ…?私も…ごめんね、どいてなんて言っちゃった…」
独歩「っ…」
自分の頬にAの手が触れている
両手で包み込むようにして目を合わさせられる
顔を見れば悲しそうに笑うAの顔
距離が近くて時が止まったような感覚になる
銃兎「ゴホンッ、二人の世界に入らないでいただけますか?((ニコ」
左馬刻「チッ」
寂雷「ニコニコ」
・ ・ ・
A「あ…」
独歩「あ…」
そう言ってこちらをガン見している時3人
先生に関してはニコニコ笑顔だ
すっかり忘れていた←
寂雷「長谷さん、もう大丈夫ですか?」
A「はい…左馬刻さんが…手伝ってくれたので」
寂雷「ありがとう左馬刻くん」
左馬刻「別に。妹の面倒見てるからそれくらい普通だっつーの」
銃兎「照れ隠しは似合いませんねぇ」
左馬刻「あぁ?!」
A「左馬刻さんうるさい…」
左馬刻「あ?!おいコラ今何つった!」
ふざけだって分かってるけど
白い髪の人の手がAに触れる前に
Aを自分の胸に引き寄せた
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作者名:Yu-grena | 作成日時:2019年3月23日 1時