検索窓
今日:44 hit、昨日:5 hit、合計:117,555 hit

−22− ページ22

独歩side



独歩「飲み物と…あとはゼリーとかでいいか…いや、ゼリー好きなのかな…」




休みの朝からコンビニでブツブツ言ってる俺

それにはわけがあって

今日は長谷さんのお見舞いに来た

俺なんかが会ったって嬉しくないだろうけど…



独歩「とりあえずこれだけ買って持っていこう…」




無限ループになる前にちゃんと切り替えられた俺は偉いと、褒めたい((



エレベーターに乗り、長谷さんのが居る8階のボタンを押す


エレベーターの中で考えるのは


長谷さんの無理して笑った顔と、事件が起こった時の


死んだように眠る顔


それを思い出す度




独歩「っ…やめよう…」




彼女が本当に消えてしまうんじゃないかと考えてしまう



チン、8階です_




エレベーターを降りて彼女の病室のドアをノックする



コンコン


………




独歩「居ないのか…?」



ドアを開こうとしたのと同時にドアが開く


中から出てきたのは寂雷先生で




寂雷先生「やぁ観音坂くん。お見舞いですか?」


独歩「は、はい…」


寂雷先生「ついさっきパニックを起こしてしまってね。今は寝ているけど、起きて1人にならないように、居てあげてくれないかい?」


独歩「わ…かりました…」




俺がそう答えると「じゃあ失礼するよ」と去っていく先生



恐る恐る長谷さんの眠るベッドに近づく




独歩「長谷さん…?」



A「…」



彼女から返事はない。そりゃそうだ寝てるから


俺は近くの椅子に腰掛け彼女の顔を見つめる




白く綺麗な肌には無数の痣や切り傷


腕には沢山のリス〇のあと


俺はこのまま消えてしまうんじゃないかと思い




ギュッ…




長谷さんの手を優しく握る


自分から異性の手を握るなんてしたこと無かった


けど、長谷さんは…とても消えそうなくらいしずかで


手を握らずには居られなかった

−23−→←−21−



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
設定タグ:ヒプマイ , 観音坂独歩 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Yu-grena | 作成日時:2019年3月23日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。