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独歩side
独歩「飲み物と…あとはゼリーとかでいいか…いや、ゼリー好きなのかな…」
休みの朝からコンビニでブツブツ言ってる俺
それにはわけがあって
今日は長谷さんのお見舞いに来た
俺なんかが会ったって嬉しくないだろうけど…
独歩「とりあえずこれだけ買って持っていこう…」
無限ループになる前にちゃんと切り替えられた俺は偉いと、褒めたい((
エレベーターに乗り、長谷さんのが居る8階のボタンを押す
エレベーターの中で考えるのは
長谷さんの無理して笑った顔と、事件が起こった時の
死んだように眠る顔
それを思い出す度
独歩「っ…やめよう…」
彼女が本当に消えてしまうんじゃないかと考えてしまう
チン、8階です_
エレベーターを降りて彼女の病室のドアをノックする
コンコン
………
独歩「居ないのか…?」
ドアを開こうとしたのと同時にドアが開く
中から出てきたのは寂雷先生で
寂雷先生「やぁ観音坂くん。お見舞いですか?」
独歩「は、はい…」
寂雷先生「ついさっきパニックを起こしてしまってね。今は寝ているけど、起きて1人にならないように、居てあげてくれないかい?」
独歩「わ…かりました…」
俺がそう答えると「じゃあ失礼するよ」と去っていく先生
恐る恐る長谷さんの眠るベッドに近づく
独歩「長谷さん…?」
A「…」
彼女から返事はない。そりゃそうだ寝てるから
俺は近くの椅子に腰掛け彼女の顔を見つめる
白く綺麗な肌には無数の痣や切り傷
腕には沢山のリス〇のあと
俺はこのまま消えてしまうんじゃないかと思い
ギュッ…
長谷さんの手を優しく握る
自分から異性の手を握るなんてしたこと無かった
けど、長谷さんは…とても消えそうなくらいしずかで
手を握らずには居られなかった
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作者名:Yu-grena | 作成日時:2019年3月23日 1時