−21− ページ21
Aside
ぼーっと窓から見える街を見つめる
そのには何の感情もなくて
ただ ” なんで生きてるんだろう ” そんなことばっか
コンコン−
A「はい」
寂雷「失礼するよ。体の方はどうだい?」
A「大丈夫ですよ。私は平気なので((ニコ」
寂雷「長谷さん、君は危ない状態だったんだ。あのまま誰にも気づかれなければ命を落としていた。」
A「別にそれで良かったですよ。私なんかが生きてたって命の無駄なんですよ。それに…いえ、なんでもないです((ニコ」
寂雷「…とりあえず、明日・明後日は安静にしてもらうために入院してもらいます。家に連絡してきます」
ダメ…それはダメ
そんな事したらまたお母さんが…!!
去っていこうとする寂雷先生の背中に向かって手を伸ばす
でも届くはずもなくベッドから手をかけ損ねて落ちる
ドサッ
寂雷「長谷さん!」
そんな私を見て寂雷先生は駆け寄ってくる
寂雷先生の袖を強く握って涙を堪えながら
A「お母さんには言わないで!!そんな事したらまた言われる!!いい子で居なきゃいけないの、いい子じゃなきゃっ、いい子なんだからいい子らしく居てよ!!嫌だっ…嫌だ!!」
こんなにも自分の中でお母さんの言葉が
ストレスになってたなんて知らなかった
パニックになって必死に言葉を紡ぐ
寂雷「長谷さん、落ち着いて、深呼吸してください!」
A「嫌だ…嫌だっ…ごめんなさい、ごめんなさいっ…いい子なんだからいい子らしく居なきゃ…いい子なんだから…いい子で…」
バタ…
寂雷「長谷さん…?長谷さん!しっかりしなさい、長谷さん!」
A「寂…先せ…ぃ…」
私の名前を必死に呼ぶ寂雷先生の声を聞きながら
意識を飛ばした
110人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Yu-grena | 作成日時:2019年3月23日 1時