お兄ちゃん爆誕2 ページ35
あれから、俺はできる限り笑顔を浮かべて接した。ただ、向こうでそう指導されたのか本能なのかは分からないけれど、どうも警戒しているようでなかなか会話は長続きしなかった。
寝る時部屋を覗いたら、丸くなり壁に体を寄せて寝ているのを見て実験の跡を深く見えたのは新しい。
そんなある日の事だった。俺は、今までの考えを覆される事となる。
「……ホークス、こんにちは。」
「こんにちは、珍しいですね。目良さんが寮まで来るなんて。休み取れたんですか。」
「いいえ、それならどれほどいいことか……。
君に見せたいものがあって呼びに来たんです。」
「見せたいもの？」
目良さんに突然呼び出され、連れていかれたのは会議室だった。そこには使用中の札がかかっていて、会議中であることは明確だ。
会議中の部屋は入れないはず、どうしてと思考していると目良さんはノックをして会議室に入った。別れる訳にも行かないため、急いで着いていく。その先で目に入ったのは、あの白髪だった。人形は近くにない。
「……どうして夜桜ちゃんが……？」
「会議の内容を聞けば、納得行くと思いますよ。」
会議室の端っこで2人並び、会議の様子を眺める。他の人たちは来ることを知っていたのか、入ってきてもなんの疑問を持つことなく話し合っていた。
「……中にあった図書館の一部分が、過去の資料室を改装したものでした。そこには過去の資料が置いてあり、その中には複数拠点が置かれていることが記してありました。」
「なるほど、その場所については？」
「数は多くありません。西に2つ、東に3つ……北に1つの計六ヶ所です。私がいたのは東、あそこは潰されたので残りは5ヶ所と考えられます。」
「しかし過去の資料だろう？」
「実験には世間に見つからない場所と機材が必要になります。となれば、新たに作るよりも古い場所を活用すれば費用を抑えられ、実験に集中出来る……と考えたからです。」
「……ふむ、なかなかの洞察力だ。」
「ありがとうございます。」
子どもとは思えない記憶力と思考力。そんなものを今更見せられたって特になにか変わることはないだろう。もう一度目良さんに聞こうと思った時、言いたかったことを理解した。
「一つ聞こう。PDとの戦闘法を君視点で教えて貰いたい。ランク付けや個性、なんでも構わない。」
彼女について地雷であろう部分を聞かれる。どうでるのか、思わず俺まで構えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジャコ(プロフ) - ぬうさん» 返信遅れてごめんなさい！こちらこそありがとうございます！待ってくれている人がいると思うと頑張れます……！ (8月8日 14時) (
レス) id: 245b9733ce (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 公開ありがとうです() (8月4日 2時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問ありがとうございます。続編のパスワードは一時的につけているものです！そろそろ公開する予定なので、ご安心ください！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 質問失礼します！続編のパスワードについて公開してるけど鍵をしているのか全て終わった後まとめて公開などで鍵をしてるいるのか知りたいです！もし前者の場合教えてもらうことは可能でしょうか？更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年7月5日 16時) (レス) @page50 id: ee1511a796 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジャコ | 作成日時：2021年10月8日 18時
