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プルルルル…プルルルル…

『んぁ…?チッ、誰だよ…。こんな時間に…。』

こんな時間に電話してくんのは萩原か松田くらいだな…。

イライラしながら電話に出る。

『今寝てたんだが?』

裕也[夜分遅くに申し訳ありません、星野さん。]

聞こえてきたのは風見さんの声。

ガバッと起きる。

『や、こっちこそすみません。まさか、風見さんだとは思わなくて…。あ、仕事お疲れ様です。』

裕也[いえ、こんな時間に電話をかけたのも悪いですから。]

『それで…何かあったんですか?公安部の貴方が強行犯三係の俺に、何の用ですか?』

実は…と言葉を濁しながら言う風見さん。

裕也[実は…降谷さんが幼児化しまして…。]

『…………………………は?』

俺はまだ寝惚けているのだろうか?

掛かってきた電話の相手が風見さんだと言う事で目はバッチリ覚めたつもりだったのだが。

『…聞き間違えじゃなければ今、幼児化って聞こえたんすけど…。』

裕也[あ、聞き間違えじゃないです。]

『マジっすか…。』

何がどうしてそうなった?

『諸伏は?』

裕也[降谷さんの可愛さに当てられて仕事になりません。]

『あ、じゃあ、ぶん殴って治してください。叩けば大体治るんで。』

裕也[それは流石に…。]

『冗談です。』

さて、どうする?

『今どこですか?』

裕也[警察庁の仮眠室です。]

警察庁かぁ…。

行きたくない…。

『……分かりました。今行きます。』

裕也[いえ、まだぐっすり寝てるので、明日の早朝に来て頂ければと。]

『今じゃなくていいんですか?』

裕也[まぁ、こんな時間ですし…。最悪、諸伏が何とかします。]

『分かりました。明日行きますね。』

裕也[宜しく御願いします。では失礼します。]

『はい。お疲れ様です。』

ピッと電話を切る。

『頭ん中整理すっか…。』

えぇと、降谷が幼児化したんだよな。

『うん、何で?何やったら幼児化するのか誰か教えてくれない?』

組織の薬か?

で、明日の早朝に警察庁。

『明日の出勤どうすんだよ。遅刻か?給料減る…。』

…この事、アイツらに伝えていいんだろうか?

俺は、少なからず黒の組織の事を知っている。

何故って?

ベルモットとジンのお気に入りだったからさ。

あ、勿論、組織には入ってないよ。

ただ、怪我してる所を助けたら気に入られただけ。

組織壊滅にも協力したさ。

ベルモットとジンが、捕まるなら俺が良いと指名してきたから。

キャバクラじゃねぇっつの。

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作者名:星空海月  | 作成日時:2021年8月28日 22時

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