幽霊の見える小学生になった件

件名:ミステリートレイン4 ページ16

[お客様にご連絡いたします。先ほど、車内で事故が発生しましたため、当列車は予定を変更し、最寄の駅で停車することを検討中でございます。お客様には大変ご迷惑をお掛けしますが、こちらの指示があるまで、御自分の部屋で待機し、極力外には出られぬようお願いいたします]
《やべー。なんか始まっちゃってる〜》
『だからいたくなかったんだよね。』
スタスタと歩く私。
今の私は無力だ。
あーなんか習い事でもするべきかぁ？
一号車付近にいくと、聞きなれた声が。
「ねぇ蘭、誰よこのイケメン」
園子は隠す様子もなく、安室さんに頬を染めている。
「前に話した、お父さんの弟子になりたいっていう探偵さん。Aちゃんの保護者もしてるのよ。」
「へぇ！この人が…。どうも！鈴木園子でぇすっ！」
「よろしく…」
『安室さん？』
とりあえずきょとんとしておく。
「A！？列車ってこのミステリートレインだったのか…」
『そーだよ！』
バーボンとして働くから驚いているわけね。りょ。
「お友達と離れちゃいけないよ、」
『う、うん！』
迷子の王様だから無理かも…、
「それより、車内で事故があったそうですけど…。何か聞いてます？」
真剣な表情で蘭に尋ねる安室さん。
「それが、殺人事件みたいで、今世良さんとコナンくんが現場に残ってるんですけど」
『殺人…。』
「…Aは来なくてもいいよ。」
気遣いてんくす！！
『うん、』
一人部屋にもどった。

少したつと
[緊急連絡です！ただいま、当列車の8号車で火災が発生しました！7号車と6号車のお客様は前の車両まで避難していただきますようお願いします！]
《逃げろ！A！》
『大丈夫。焦らなくても。これは嘘だから。』
《まさか、爆発するの！？ゼロは…》
『安室さんは知らないと思うよ。爆弾のこと。』
驚いてたし。
《降谷ちゃんは大丈夫なの？》
『うん。あのゴリラのことだよ？無事そうでしょ？』
「「「「確かに」」」」
警察学校組の大合唱助かる(
『すごいよね。正義が揺らがないところ。』
《ゼロは真面目だからな。》
『それだけで片付けるの？』
《Aも一応逃げろ。》
『うん。』
頼んだよ、コナンくん。
私はなにも出来ないからさ。
何故神はこの体に憑依させたのだろうか。
無力だ〜〜〜〜！
役に立ちたかったなぁ。
『いこーかなぁ。』
部屋を出る私だった。

全てが終わり、私は列車から降りた。

…せっかく転生したのになんにもできてない！！

そう嘆く私だった。

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