幽霊の見える小学生になった件

件名:茜で染めた緋色 ページ20

『お帰りなさい！今日ね！刑事さんに褒められたんだよ！』
知ってるだろーけど。
「…A。必ず君は守るよ。」
ベルモットになにか言われたのだろうか。
『ありがとう？』
私からいえるのはそれだけだ。
私から彼にやれるのはたぶん"日常"のみだ。普通の、どこの家庭でもやっているような(？)普通だ。
だが私は推しの役に立ちたち女！
知識をフル活用して必ず役に立って見せるぞ！！

「Aちゃん。協力してくれない？」
めんどくせえええええええ！
厄介事ともしかして結婚してる？？？バージンロード歩いた仲なの？？？ケーキまで入刀しちまったのか？？？
『何を？』
《ゼロ大丈夫かな…。》
《あのくそ真面目…。》
おおおおん絶対めんどくさくなるぞ！


遡ること放課後。
「今日、新一兄ちゃんの家にいくんだけど、Aちゃんも来る？」
『へ？』
…行ってみたい。
『…行く！』
「安室さんにはナイショ、ね？」
色気全開…だ…と…？
『いいけど…？』
あ、これもしかして厄介事？(正解)

「初めまして、沖矢昴といいます。」
『は、初めまして。安室Aです。』
…まて。たしかこの人がマスクしてたのって緋色シリーズじゃない？
…私のアホ〜！
安室さんの敵側に回るのか！？あほ！おたんこなす！
「Aちゃん。協力してくれない？」
嫌です(白目)
厄介事とはもはや夫婦！新婚夫婦…。
『…何を？』
丁重にお断りします
「安室さんが来るまでここにいてほしいんだ。」
…最悪私をダシにするわけか。
人質は嫌だな
『いや、と言ったら？安室さんを裏切るようなことはしたくない。』
「…。」
「立ち話もなんですし、中へ」
変なことしたら、警察学校組を敵に回すことになるから(？)な！赤井！もしかしたら優作パパなんかもしれんけど！
《任せろ！Aが触れたら俺らも干渉できるしな！》
《班長のパワーはすげぇからな！》
頼んだよ…！私の命運かかってるから(！？)

「君は安室くんに似て聡い子ですね。」
『そうかな？コナンくんもそうだと思うけどな』
「コナンくんは別、ですよ。」
「昴さん！」
中身高校生だからな。でもこっちは29だから！
「コーヒー飲めますか？」
『…飲めるよ』
コーヒー…。
《警戒を怠るな。》
わかってるって。
《ライはいい奴なんだけどね…》
それもしってる。が。
今大事なのは安室さんの敵に回らないことだ。
可哀想じゃねぇか！安室さんが！
「どうぞ。」
『ありがとう！』
沖矢さんは一口飲んで見せた。
警戒を解くように。
騙されるか！

件名:茜で染めた緋色2→←件名:お花見と追憶2

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