私に彼氏が出来ない理由

妹の独り占め -JN ページ13

ある日の休日、俺はいつも通り皆が起きる前に朝ご飯を準備していると、



『 ジンオッパ〜おはよう 』


後から うぅ〜眠い…… と少し唸りながら目を擦って挨拶をしてくる、兄妹で唯一の女の子。


｢ A、おはよう。目、擦ったらバイ菌入るからやめな？ ｣

『 う"う"〜〜ん 』


寝ぼけながらも、擦る目を止めるA。

可愛い妹だから、その姿も愛おしく見える。


｢ 今日早いね、ジョングガは？ ｣


『 ご飯のいい匂いで起きた〜、グクはまだ寝てるよ 』


ん〜いい匂い、と言いながら後ろから俺に抱きついてくる。

いい匂いはご飯の匂いなの？俺の匂いなの？

リビングにはまだ俺とAしか居なく、この姿を弟たちに見られたら、と冷や汗をかく。

弟達の前ではヌナでも、やっばり俺やユンギの前では可愛い妹で。


｢ A〜〜抱きついてたら危ないよ〜 ｣


この状況は嬉しいが、本当に危ないので、優しく離れるように言う。


『 もうちょっと、ジンオッパ独り占め〜 』


そう言って、抱きつく力を強めてくる。


……妹じゃなかったら、ほんとに好きになりそうだよ。

親バカならぬ、兄バカかな。

Aにゲロ甘な俺は、手を止めAと向き合って前から抱きしめ返す。


｢ いつもありがとね、A ｣


高校生なんて、遊びたい年頃なのに。

沢山我慢させて、ごめんね。

A、いつもありがとう。


『 ふふ、急にどうしたのぉ〜？
ジンオッパも、いつもありがとう 』


寝ぼけながら、ふにゃ、と笑って ジンオッパ、大好き なんて言うA。


｢ 大好きだよ、A ｣




･




これからも、ずっと。

ユンギ、合流→←オッパだって、寂しい……？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す